今は洗顔する際は、洗顔フォームを使う人が多いはずです。ですが中には、石鹸を使って洗顔をする人も少なくありません。
ただ石鹸で洗顔をすると、多くの人は肌がつっぱった感覚がする人も多いですよね。では実際、石鹸で洗顔をする事は肌に良くないのでしょうか?
今回は、石鹸で洗顔をするときの正しい洗顔方法について紹介します。
石鹸で洗顔するのは肌に良くないの?3つのデメリットについて
石鹸で洗顔するのは良くないのかといわれると、実は石鹸と肌の状態によって結果は違ってきます。
そのため、一概に「石鹸で洗顔をするのは良くない」とはいえません。では、石鹸で洗顔をするとどのようなデメリットがあるのでしょうか?
まずは、石鹸で洗顔をする3つのデメリットについて紹介します。
①石鹸によっては洗浄力が強い
石鹸で洗顔をするデメリット1つめは、石鹸の洗浄力の強さです。
実は石鹸には種類によりますが、洗浄力が強く作られています。
例えば、無添加石鹸などがいい例です。一見、「無添加」と聞くと、それだけでも肌に良いようは気もしますが、そうではありません。
無添加の石鹸は「純石鹸」と呼ばれていて、数多くある石鹸の中でも非常に洗浄力が高いです。例外として弱酸性の石鹸がありますが、それ以外は洗顔に向いていないといえます。
②肌の状態が悪いとダメージを受ける
石鹸で洗顔をするデメリット2つめは、肌の状態によって左右される事です。
石鹸で洗顔をするときに大事なのは、肌の状態です。もし生理前で肌の調子が悪いときに石鹸で洗顔すると、肌を傷付けやすくなってしまいます。
他にも、ニキビができているときなどにも注意が必要です。女性は生理や、体調によって肌の状態が操作されがちです。
そのため、自分の状態を把握せずに石鹸で洗顔をすると、余計に悪化してしまいます。石鹸で洗顔をするときは、必ず今の自分の肌の調子を把握しましょう。
③しっかりと保湿しなければならない
石鹸で洗顔をするデメリット3つめは、洗顔後の保湿です。
石鹸は洗浄力が高いので、そのぶん乾燥してしまうというデメリットがあります。そのため、普通の洗顔フォームと違って、洗顔後はしっかり保湿しなければいけないのです。
ここで保湿を怠ってしまうと、肌が傷んだりなどして余計に手間とお金がかかります。また、時間もそれなりにかかるので、そういった面を考えるとコスパも悪いです。
他にも冬など乾燥しやすい時期は、さらに念入りに保湿しなければなりません。
石鹸で洗顔するメリット
石鹸には色々種類があるので、中には洗浄力が強いものもあります。
そういったもので洗顔すると、やはり肌には良くないです。しかし、石鹸で洗顔をする事でも得られるメリットというのはあるんです。
ではどういったメリットがあるのか、そのメリットを4つ紹介します。
①石鹸には肌に悪い成分は入っていない
石鹸で洗顔するメリット1つめは、石鹸に含まれている成分による美肌効果です。
石鹸は洗浄力が強いといいますが、実は肌に悪い成分は含まれていません。特に、合成界面活性剤を使っていないのが大きな特徴です。
界面活性剤とは、肌にある水分と油の境界を分解するものです。要は色んな汚れなどを落としてくれるのですが、この界面活性剤は大事なものまで落としてしまいます。
その大事な何かについては、後ほど紹介します。
②肌本来のバリアを崩さない
石鹸で洗顔するメリット2つめは、肌本来のバリアを壊さない事です。
先程、界面活性剤が大事なものを落としてしまうと紹介しています。この大事なものというのが、皮脂膜や細胞間脂質というものです。
皮脂膜は肌表面の水分の蒸発を防ぎ、肌にうるおいを与えます。細胞間脂質というのも、肌を再生する上で必要になるものです。
これらが欠けてしまうと、乾燥したり肌が傷んでしまうというわけなんです。そのため、肌に刺激を与えない弱酸性の石鹸などはとても有効的です。
弱酸性の洗浄力も普通の石鹸より弱く、肌を傷めるような事はしません。なので、弱酸性の石鹸は肌本来のバリアを守ってくれます。
③保湿効果がある
石鹸で洗顔する洗顔するメリット3つめは、保湿効果です。
石鹸には様々な成分が含まれていますが、その中でもある2つの成分は保湿効果をもたらしてくれます。
その成分というのが、脂肪酸とグリセリンです。なので保湿が気になった人は、この脂肪酸とグリセリンを含んだ石鹸を選ぶのがおすすめです。
とはいっても、脂肪酸とグリセリンはほとんどの石鹸に含まれています。後、先程紹介した内容と今紹介した内容に矛盾を感じていると思います。
確かに石鹸で洗顔すると乾燥する事もありますが、それはあくまで無添加石鹸の場合です。石鹸には色んな種類があるので、その種類によっては先程紹介したようなデメリットを生んでしまうときもあります。
それらを考慮すると、やはり無添加石鹸で洗顔するのは良くありません。
④角質や毛穴汚れを落とせる
石鹸で洗顔するメリット4つめは、角質や毛穴汚れを落とせる事です。
石鹸は洗浄力が強いですが、洗浄力が強ければ得られるメリットもあります。それが、角質や毛穴汚れを落とす事です。
角質が溜まる理由は、ターンオーバーの乱れです。しかし肌のうるおいなどが不足したりすると、角質は詰まってしまいます。
しかもこの角質は、ただの洗顔では中々落ちる事はありません。なので別に角質を落とすケアが必要なのですが、石鹸で洗顔すると角質がごっそりと落ちるんです。
最近ネットで話題の肌ケア商品よりずっと安いので、角質や毛穴汚れをどうにかしたいなら、石鹸を使いましょう。
石鹸が自分の肌に合わない場合もある
石鹸で洗顔をするとメリットもあるので、中には石鹸で洗顔をする人もいます。ですが誰しもが、石鹸で洗顔をする事で肌に良いというわけではないんです。
肌に合うかどうか、他にも色んな原因があります。
続いて、どういった人が石鹸での洗顔に向かないのか、どんな成分が肌に合わないのかについて紹介します。
敏感肌やアトピー持ちの人は使うのを避ける
まず、石鹸での洗顔が向かない人の特徴として、敏感肌というのが挙がります。
先程から紹介していますが、石鹸は洗浄力が高いです。
肌に良いといわれる弱酸性こそ、洗浄力は多少弱まりますが、それでも肌荒れを起こしてしまう人もいます。他にもアトピー性皮膚炎で悩む人も、石鹸での洗顔には向いていません。
アトピー性皮膚炎の人は、中々自分に合う石鹸などを見つけられる事ができません。そのため、肌に合う石鹸なども本当にごく少数なんです。
なのでこういった傾向がある人は、石鹸での洗顔はおすすめしません。
成分によっては肌に合わないものも
先程から紹介していますが、石鹸にはさまざまな成分が含まれています。
色んな素材が組み合わされているので、中には成分によって肌に合わないものも少なくありません。なので洗顔をしてつっぱったりした場合は、自分に合っていないという事を表しています。
他にも石鹸を使って肌が荒れるのも、その石鹸が肌に合っていない証拠です。乾燥したり、つっぱったり、肌荒れした場合は、そもそも石鹸に向いていない事もあります。
色んな石鹸を使ってみて、どれも合わないようなら、自分は石鹸は肌に合わないと考えた方がいいでしょう。
石鹸で洗顔する正しい4つのやり方
石鹸で洗顔をすると、デメリットとメリットの両方が含まれています。
ですが、問題は石鹸だけにあるわけではありません。実は、自分がしている洗顔方法にも原因はあるんです。
現に石鹸が肌に合っていても、洗顔方法のせいで肌が荒れてしまう事もあります。なので最後に、石鹸で洗顔する正しい4つのやり方について紹介します。
①ぬるま湯
まず石鹸で洗顔をするときは、できるだけぬるま湯で洗いましょう。
なぜ、ぬるま湯が良いのかというと、熱いお湯は肌のうるおい自体を洗い流してしまうからです。なので、大体32℃から34℃程度のぬるま湯で洗います。
普通の水でもいいのですが、水だと洗顔後につっぱりやすくなります。
それだけの違いですが、どちらがいいか優劣はないので、水かぬるま湯のどちらかで構いません。
②泡立てる
そして石鹸で洗顔するときには、石鹸でよく泡立てる事も忘れてはいけません。
というのも、泡立てずにそのまま洗うと、肌を傷めつけてしまうからです。なのでしっかりと泡だてて、その泡で軽く洗ってあげましょう。
ただ石鹸を泡立てるというのは、初見だとかなり難しいと思います。効率よくかつ上手くやるには、泡立てネットなどを使うと便利です。
泡立てネットは種類も多く、すぐに泡を立てられるので手元にあっても無駄にはなりません。ですが泡立てネットも、定期的に洗う必要があります。
もし泡立てネットを使うなら、定期的に洗って清潔さを保ちましょう。
③やさしく洗う
石鹸で洗顔をするときのコツですが、優しく洗ってあげるのが1番大事な事です。
よく洗顔をするとき、何度もゴシゴシ洗ってしまう人もいますよね。何度もゴシゴシして洗ってしまうと、肌が傷んでしまいます。
しかも、何度も強く洗う事で、角質や毛穴汚れが完全に落ちるわけではありません。むしろ汚れが留まったり、ひっかかったりなどする事もあります。
なので汚れを落とすのは、石鹸の洗浄力に任せておきましょう。優しくなでるように、数回だけ洗うのがポイントです。
そして洗い終わった後は、しっかりとぬるま湯で洗い流します。このとき、肌に石鹸が残らないよう、何度も洗っておくのが大切です。
④柔らかいタオルで拭き取る
石鹸で洗顔をするときに大事なのは、洗い方だけではありません。
洗顔の後は、柔らかいタオルでしっかりと拭き取る事も大事なんです。これは、石鹸で洗顔するときだけに限った話ではないと知っている人も多いと思います。
タオルでゴシゴシ拭いてしまうと、また肌が傷ついてしまいます。なので、柔らかいタオルで拭き取るだけで留めておきましょう。
中にはティッシュを顔に押し当てて、顔の水分を取り除くという方法もあります。
まとめ
今回は、石鹸で洗顔をするときの正しい洗顔方法について紹介しましたが、参考になったでしょうか?
石鹸にも種類があるので、一概に「石鹸で洗顔するのは良くない」とはいえません。ただ肌に合うかどうかの他にも、洗い方によって、肌に合うかどうかも違ってくるのです。
もし石鹸で上手く洗顔ができない方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。