夕飯前などにご飯を炊いて、いざ炊飯器を開けたときご飯が黄色くなっている事ってありませんか?
ご飯の色が黄色すぎると、「腐ってるのかな?」など心配した事もある事でしょう。では一体なぜ、炊きたてなどでもご飯が黄色くなってしまうのでしょうか?
今回は、ご飯が黄色くなる原因と対処法について紹介します。
炊飯器で保温するとご飯が黄色くなる3つの原因
ご飯が黄色くなるのには、いくつかの原因があります。
たとえば、炊いたばかりなのに黄色いのと、保温するとご飯が黄色いのには、大きな違いがあるんです。さらには、保温のしすぎの他にも、お米の状態によっても原因は違ってきます。
まずは、炊飯器で保温したときに、ご飯が黄色くなる原因について紹介します。
精米不足
炊飯器で保温してご飯が黄色くなる原因1つめは、精米不足です。
この精米不足というのは、お米の糠が上手く取れていない状態だからこそありえる事です。普通スーパーやお米屋で買ったお米は、糠をきちんと取り除いているので糠はついていません。
ですが、家庭用精米機などを使ってしまうと、糠はあまり取れないまま精米される事もあります。確かに家庭用精米機を使うと、炊きあがったご飯の香りや美味さは違ってきます。
しかし、そのぶんお米が黄色くなるというリスクがあるので、どちらを取るか考えなければいけません。
②お米の保存状態が悪い
炊飯器で保温してご飯が黄色くなる原因2つめは、お米の保存状態の問題です。
お米は古くなったりすると酸化して、表面が酸化してしまいます。そのため、炊きあがったときや、保温しているときには既に黄色くなっている事が多いのです。
お米が古かったり、冷暗所以外の熱を帯びる場所で保存しておくと黄色くなってしまいます。黄色くならないようにするためにも出来るだけお米は、1ヶ月を目安に使いきるのが重要になってきます。
精米日を確認して、お米の保存期間を確認しましょう。
③菌の繁殖
炊飯器で保温してご飯が黄色くなる原因3つめは、菌の繁殖が原因です。
炊きたてのご飯に菌はいませんが、ご飯が炊けて時間が経ってしまうと菌が増えてしまいます。この菌が繁殖する事で、ご飯が黄色くなるので保温したご飯には注意が必要です。
中でも、バチルス菌という菌がご飯を黄色くさせてしまう原因といわれています。バチルス菌は、ご飯を保温する温度では死滅しないので、増殖してご飯を黄色くしてしまいます。
そのため、菌を増やさないようにするためには、なるべく早いうちにご飯を食べるしかありません。
炊き立てのご飯も黄色くなる3つの原因
ご飯を保温していて、ご飯が黄色くなる原因についてはよく分かったと思います。
ですが中には、炊きたてのご飯でも黄色くなっている場合もあります。炊きたてなのに黄色くなったご飯を見たら大体の人は、「そもそもお米が腐っているのかも!」と思ってしまうでしょう。
では実際のところ、何が原因なのでしょうか?
続いては、炊きたてのご飯でも黄色くなる原因について3つ紹介します。
①水の問題
炊きたてのご飯でも黄色くなる原因1つめは、水の問題です。
ご飯を炊く際に、中には水道水以外の水を使う人もいると思います。ですが、水道水以外でお米を洗ってしまうと、黄色く変色しやすくなってしまうんです。
特に硬度の高いミネラルウォーターを使うと、水に含まれる成分がお米を変色させてしまいます。そのため、ご飯を炊くときは、カルシウムやマグネシウムの含まない水道水が1番効果的です。
中には「水道水で洗うのはちょっと……」と抵抗感がある人もいると思います。そんな人には浄水器を使った上で、水道水を使いましょう。
②炊飯器自体が古い
炊きたてのご飯でも黄色くなる原因2つめは、炊飯器の問題です。
実は、お米には問題はないのに、炊飯器の問題でご飯が黄色くなってしまう事があります。
そもそも炊飯器の寿命は4~5年が普通で、それ以降は段々劣化が激しくなっていきます。まだ炊飯器自体は使えても、熱が段々広がりにくくなるので、ご飯が黄色くなってしまうのです。
他にも内釜の掃除を定期的にしないと、ご飯が黄色くなるケースがあります。色々と改善してもご飯が黄色くなるなら、新しい炊飯器を購入してみるという選択肢もありです。
③黄変米
炊きたてのご飯でも黄色くなる原因3つめは、黄変米だからです。
黄変米というのは、一言でいうと腐ったお米の事です。この黄変米は、炊く前から黄色いのが特徴で、黄色い原因はカビだといわれています。
カビが入ったご飯なので、当然食べてしまえばかなり不衛生です。しかし、この黄変米は古米と間違えやすく、そのため古米と間違えて食べてしまう事も少なくありません。
黄変米はかなり濃い色をした黄色で、古米は薄い黄色をしています。色を見分けると判断できるので、ご飯を炊く前には、よくお米の状態をチェックしてみましょう。
ご飯が黄色くなっても食べられる?
ご飯が黄色くなる理由については、よく分かったと思います。
しかし本当に知りたいと思うのは、実際ご飯が黄色くなっても食べられるかどうかですよね。お米が腐っているとなると当然危ないですし、他の事が原因でも食べられるかどうか迷ってしまいます。
結論からいうと、ご飯は黄色くなっても食べられます。その理由についても、状況別に紹介していきます。
保温していたご飯が黄色くなった場合
保温していたご飯が黄色くなった場合、注意したいのは臭いです。
実は保温したご飯が食べられるかどうかの基準は、臭いが基準になってきます。保温中のご飯が少し黄色くなった場合なら、それはご飯に含まれる糖とアミノ酸が化学反応を起こしただけなので問題はありません。
ですが、いつもとは違う臭いや、どこか臭みを感じたら、それは危険です。お米にバチルス菌が入り込み、腐敗が進んだ状態なので食べない様にしましょう。
炊き立てのご飯が黄色くなった場合
炊きたてのご飯が黄色くなった場合は、ご飯を食べても問題はありません。
保温中のご飯でもありますが、ご飯に含まれる成分が化学反応を起こす事はよくあります。その影響で黄色くなったなら、菌などの問題は一切ありません。
さらに、炊きたてのご飯が黄色くなってしまうのは、お米の保存の状態が原因です。お米は保存状態が悪いといたみますが、傷むのと腐るのとではまた違います。
なので、まずは今食べているお米を早いうちに食べきりましょう。
ご飯が黄色くならない3つの方法
ご飯が黄色くならないかについては、根本的な理由と保存状態にもよります。
炊きたては黄色くなくとも、時間が経てば黄色くなってもおかしくはありません。なにより黄色くなってしまえば、ときには腐ったりなどそういった事もありえます。
では、どうすればご飯が黄色くならずに食べられるのでしょうか?
最後に、ご飯が黄色くならない方法について紹介します。
冷蔵庫や冷凍庫で保存
ご飯が黄色くならない方法1つめは、冷蔵庫で保存する事です。
基本、ご飯が黄色くならないで美味しく食べられる時間は、大体12時間程度といわれています。その12時間が過ぎたまま保温しておくと、ご飯は変色してしまうのです。
ご飯が黄色く変色しないように、冷蔵庫や冷凍庫で保存するのは効果的です。
保存方法は、お茶碗1杯ぶんのご飯をラップに包んで冷蔵庫や冷凍庫に保存するだけなので簡単です。ちなみに、解凍方法は電子レンジでチンするだけでできます。
もう1つ有益な情報を教えましょう。冷蔵庫より冷凍庫で保存すると、ご飯がパサつきません。少しでも美味しく食べたいのなら冷凍庫で保存することをおすすめします。
1度に食べる量しか炊かないようにする
ご飯が黄色くならない方法2つめは、1度に食べる量しか炊かないようにする事です。
ご飯が黄色くなる原因の1つに、菌が繁殖してしまうことです。菌が繁殖してしまうと、ご飯が食べられる12時間より前に腐ってしまいます。
そのため、元から1度に食べる量しか炊かないようにするのも対処法の1つです。もし予想していたのより余ってしまった場合は、先程紹介した冷凍庫などでの保存をしましょう。
お米を早く使いきる
ご飯が黄色くならない方法3つめは、お米を早く使いきる事です。
ご飯が黄色くなってしまう原因の1つに、古米を使っているからという原因があります。古米は食べても問題はありませんが、炊けた後の変色は隠せません。
なので、早い段階で1度買ったお米を使いきるのが大事です。目安としては、1ヶ月で使いきるのが理想的といわれています。
まとめ
今回は、ご飯が黄色くなる原因と対処法について紹介しましたが参考になったでしょうか?
ご飯が黄色くなってしまう原因は様々ですが、美味しく食べるなら何事も早いうちに食べるのが大切です。他にも保存方法や、洗米方法などに気を遣うだけで大分変わってきます。
ですがときには危険な場合もあるので、そういったときに見極める力も必要になってきます。もしご飯が黄色くなって判断に困ったら、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。