子どもも大人も大好きな干し芋ですが、一説には体に悪いという噂があります。
中には、さつま芋が使われているからということで、置き換えダイエットで干し芋を食べる人も多いです。
では、干し芋は本当に体に悪いのでしょうか?
今回は、干し芋が体に悪いのかどうかについて紹介します。
目次
そもそも干し芋とは?
そもそも干し芋とは、一体どのような食べ物なのでしょうか?
名前からしてさつま芋を干したものだと思えますが、実は少しばかり手間がかかっているんです。
まず、干し芋がどんなものなのかについて紹介します。
干し芋とは?
干し芋は、さつま芋を蒸してから干した食品のことをいいます。
干し芋は江戸時代に生まれ、静岡県で作られたのが始まりでした。
また日持ちしてある程度の栄養素になることから、戦時中は軍人の保存食として活用されていたという説があります。
今では静岡県だけでなく、全国で干し芋は作られています。
中には、家庭で自家製の干し芋を作る人も少なくありません。
干し芋の名産地は?
現在干し芋は全国各地で生産されていますが、中でも茨城県が1番干し芋を生産しています。
なんと日本で売られている9割の干し芋が、茨城県産の物といわれているんです。
他にも、三重県や長崎県でも生産されています。
スーパーには国産の干し芋も売られていますが、中には中国からの輸入品も売られています。
さつま芋の生育に適した土壌と、冬場に雨が少なく海風の吹く場所は干し芋の生産に適しているそうです。
干し芋は体に悪い?体にいい?
干し芋はさつま芋を使っているので、一見体にはよさそうに見えます。
しかし実は、干し芋は体に悪いといわれています。
では実際、干し芋は体に悪いのでしょうか?
続いて、干し芋は体に悪いといわれる理由について紹介します。
カロリーと糖質が高いので糖尿病になる
干し芋が体に悪いといわれる理由1つめは、糖質の高さです。
干し芋は100gあたりカロリーが303kcalで、糖質は66gほどになります。
これを聞くだけでも、カロリーと糖質がかなり高いことはよく分かると思います。
現に非常食とされていたので、干し芋のカロリーは高いです。
また干し芋の原材料であるさつま芋は、糖質が高いことで有名です。
食べすぎると糖質の摂取過多で、糖尿病の原因に繋がってしまいます。
食べ過ぎると便秘になる
干し芋が体に悪いといわれる理由2つめは、食べ過ぎると便秘になるからです。
干し芋の原材料であるさつま芋には、食物繊維がかなり含まれています。
また、干し芋にする過程で食物繊維はさらに増えてしまうんです。
食物繊維を摂りすぎると、腸内バランスが崩れて便秘や下痢の原因になります。
なので、干し芋の食べ過ぎは止めましょう。
食べ過ぎると腹痛や下痢になる
干し芋が体に悪いといわれる理由3つめは、腹痛や下痢の原因になるからです。
先ほども紹介したとおり、干し芋にはたくさんの食物繊維が含まれています。
そのため、食物繊維の摂取のしすぎは腹痛や下痢の原因となってしまいます。
元々便秘がちな人は、干し芋を食べ過ぎないように注意する必要があります。
干し芋は!一日何グラムなら食べても大丈夫?摂取量の目安
干し芋は食べ過ぎると、糖尿病になったり便秘の原因になったりします。
ただ、摂取量さえ守っていれば体には害はないんです。
続いて、干し芋の1日の摂取量の目安について紹介します。
1日の摂取量
干し芋の1日の摂取量は、2~3枚が適量です。
一見少なそうに見えますが、干し芋は100gで303kcalほどあります。
また糖質も60g以上はあるので、干し芋1枚あたりでもカロリーなどは高いんです。
商品によっては1枚自体大きいことがあるので、大きいと感じたら2枚程度に留めておきましょう。
食べ過ぎるとどうなる?
干し芋は食べ過ぎると、腹痛や便秘の原因になります。
他にも、糖尿病の原因にもなるので食べ過ぎはいけません。
後ほど紹介しますが、食べ過ぎはいけませんが適量であれば体に良いんです。
なので、1日は2枚を目安に食べましょう。
干し芋を適量食べると効果的!その効果を紹介
干し芋は食べすぎると体に悪いですが、適量であれば体にいい影響を与えてくれます。
では、干し芋を適量で食べるとどのような効果があるのでしょうか?
続いて、干し芋が体に与えてくれるいい影響について紹介します。
血糖値の上昇を防ぐ
干し芋が体に与えるいい影響1つめは、血糖値の上昇を防ぐことです。
干し芋は糖質が高いですが、血糖値の上昇を防ぐ働きがあります。
干し芋は白米よりもGI値が低いため、適量であれば太りにくい食品といえます。
肌荒れが解消される
干し芋が体に与えるいい影響2つめは、肌荒れが解消されることです。
干し芋には抗酸化作用を持つ、ビタミンCとビタミンEが含まれています。
ビタミンCとビタミンEは肌の新陳代謝を上げて、老化を防ぐ効果があります。
また干し芋に含まれる食物繊維で便秘を解消すると、老廃物を体内に出すのでより肌荒れが防げます。
むくみが改善される
干し芋が体に与えるいい影響3つめは、むくみが改善されることです。
干し芋には、むくみを改善するカリウムが豊富に含まれています。
干し芋100gにおよそ80mgのカリウムが含まれていて、他の食品ではこれほどまでカリウムは摂取出来ません。
なので、高血圧の方やむくみが気になる方には干し芋を食べることをおすすめします。
脂肪燃焼に効果的
干し芋が体に与えるいい影響4つめは、脂肪燃焼に効果的なところです。
干し芋には、ビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群には脂肪燃焼効果があるので、適量であれば脂肪の蓄積を防いでくれるんです。
そのため、ダイエット中に干し芋を食べるのは良いといわれています。
干し芋でダイエットするなら
干し芋には、脂肪燃焼や血糖値の上昇を防いでくれます。
そのため、中には干し芋を食べてダイエットをする人も少なくありません。
では、干し芋でダイエットをするならどのようなことに気をつければいいのでしょうか?
最後に、干し芋ダイエットをする上での注意点について紹介します。
3食のうち1食を干し芋で補う
干し芋ダイエットをするのであれば、3食のうち1食だけを干し芋に置き換えましょう。
というのも、3食干し芋に置き換えてしまうとカロリーと糖分の摂取のしすぎで逆に太ってしまうからです。
1食で食べる量も重要で、1食で干し芋を食べるなら3枚以内に留めるのをおすすめします。
よく噛んで食べる
これは干し芋に限りませんが、ダイエット中であれば食べ物はよく噛んで食べることが大事です。
また干し芋はよく噛んで食べることで、自然と甘味が出てきます。
食べ応えもあるので、実際食べてみると2枚でお腹いっぱいになる人もいるぐらいです。
なので、干し芋で置き換えダイエットをする場合は、干し芋をよく噛んで食べましょう。
むくみが改善される
干し芋にはカリウムが豊富に含まれているので、むくみが改善されやすくなります。
ただ、むくみを改善したいのなら適度に水分を摂ることも大切です。
適度に水分を摂取することで、老廃物や塩分が体外に出て行きやすくなります。
もし干し芋を食べるときは、一緒に水を飲んでおくのをおすすめします。
まとめ
今回は、干し芋が体に悪いのかどうかについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?
干し芋は食べ過ぎると、カロリーや糖分の摂りすぎになってしまいます。
しかし適量であれば、ダイエットに効果的な一面もあります。
もし、干し芋が体に悪いのか不安になった方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。