よくお歳暮などで、冷凍品を先方へと送る人は少なくはないと思います。
しかし、どこの会社が冷凍品やチルド品を送れるかというのはいまいち分かりません。「なんならゆうパックで送ろう」と思う人もいますが、はたしてゆうパックで冷凍品は送れるのでしょうか?
今回は、郵便局のゆうパックで冷凍品やチルド品が送れるのかについて紹介します。
郵便局のゆうパックで冷凍品やチルド品は送れるの?
まず、郵便局のゆうパックで冷凍品やチルド品が送れるのかどうかよく分かりませんよね。
冷凍品といえど郵便物に変わりはないので、送れると思う人もいると思います。では実際、郵便局のゆうパックで冷凍品やチルド品は送れるのでしょうか?
まずは、郵便局のゆうパックで冷凍品やチルド品が送れるのかどうかについて紹介します。
冷凍品は送れない
結論からいうと、郵便局のゆうパックで冷凍品は送れません。
事業者用のサービスとして冷凍ゆうパックがありますが、この冷凍ゆうパックは一般人は使う事ができないんです。
よくチルドゆうパックで、冷凍品を送れると思う人は多いです。しかしチルドゆうパックは、基本チルド品しか送れないので、勘違いしている人は多くいます。
なので冷凍品を送る場合は、他の輸送会社を使うなどの手段をとりましょう。
チルド(冷蔵品)は送れる
先程少し触れましたが、ゆうパックではチルド品は送れます。
ただこれは、普通のゆうパックとは違うサービスです。そのためサイズの区別も細かく、運賃もゆうパックの基本料金にいくらか加算されるようになっています。
詳細は後ほど詳しく紹介しますが、普通のゆうパックと違ってかなり細かくルールが設けられています。しかし、チルドゆうパックは、他のクール便よりも温度が低く設定されています。
生ものを送る際には、他社のクール便よりチルドゆうパックを使った方がおすすめです。
梱包するときも注意が必要
チルドゆうパックを利用するとき、梱包の仕方についていくつか注意点があります。
まず梱包する際は、クッション材や新聞を隙間なく梱包する事です。なぜかというと、クッション材が少ないと中身同士がぶつかって傷んでしまうからです。
また送るときにも、ある程度の条件があります。
条件として、荷物の大きさは縦・横・高さの合計は最大で150センチ以下でないといけません。他にも重さは25kg以下までなど、梱包するときにもいくつか注意が必要です。
これらの注意は、郵便局のホームページで詳しく書かれています。もしチルドゆうパックを使う場合は、ホームページを見て梱包や運賃を確認しましょう。
ゆうパックで冷蔵品を送るときの注意点
ゆうパックでは、冷凍品は送れませんが冷蔵品は送れます。
ですがゆうパックで冷蔵品を送る場合、いくつかの注意点があるんです。その注意点を守らないと、当然ですが郵便物として送る事ができません。
続いて、ゆうパックで冷蔵品を送る場合、どういった注意点があるのかについて紹介します。
コンビニでは送れない
そもそも、チルドゆうパックというものは少し特殊です。
その特徴として、まずチルドゆうパックはコンビニでは送れないのが特徴です。というのも、コンビニにはゆうパック専用保冷施設がないからだとホームページに書かれています。
本来普通のものであれば、コンビニでも預けられますが、チルド品は違います。なので、チルドゆうパックは郵便局の郵便窓口で送る事しかできません。
送れるサイズが決まっている
チルドゆうパックには、送れるサイズがあらかじめ決まっています。
先程、少し触れましたが、荷物の大きさは縦・横・高さの合計は最大で150センチ以下でないといけません。
送れるサイズとしては、60、80、100、120、140、150サイズの6種類に分かれています。それぞれ荷物の大きさは、数字のセンチ以下と決められているんです。
たとえば、60サイズであれば、荷物の大きさは縦・横・高さの合計で60センチ以下でないと送れません。
なのでチルドゆうパックを使って、チルド品を送るのであれば、あらかじめ送るもののサイズを決める必要があります。
これを越えてしまうと送れないので、他の輸送会社を使うしか方法がなくなってしまいますので気をつけましょう。
冷凍品を送りたいときはどうしたらいいの?
残念ですが、ゆうパックを使って冷凍品を送る事はできません。そうなると、いったいどうやって冷凍品を送ればいいのか悩んでしまいますよね。
早い話、他の輸送会社を使うべきなのですが、冷凍クール便などを使うときはどうすればいいのでしょうか?
続いて、冷凍品を送るときの注意点について紹介します。
他の輸送会社の冷凍クール便を使う
ゆうパックのクール便は、チルドゆうパックしかありません。
そのため、冷凍品やサイズの大きいチルド品は他の輸送会社の冷凍クール便を使う事をおすすめします。
冷凍クール便は佐川急便のクール便と、ヤマト運輸のクール宅配便があります。その中でも、佐川急便のクール便はおすすめという声が多いです。
というのも、ヤマト運輸のクール便と比べると、送れる荷物の大きさと重さの条件が幅広いからなんです。まず大きさですが、ヤマト運輸の場合は縦と横と厚さの合計が1.2mが上限となっています。
しかし佐川急便のクール便の場合、縦と横と厚さの合計が1.4mと少しだけ大きく設定されているんです。
他にも重さにも違いがあり、ヤマト運輸の場合は重さの上限が15kgまでとなっています。佐川急便のクール便の場合は重さの上限が20kgなので、かなりの大きい荷物でも送れる事が分かります。
他にも保冷温度も、佐川急便のクール便の方が低く設定されています。
これらを考慮すると、佐川急便のクール便の方が幅広く使えるといってもいいでしょう。
冷凍クール便を使う上の注意点
冷蔵クール便を使う上で共通の注意点は、送る前に必ず予冷をする事です。
予冷というのは、あらかじめ物を冷やす事をいいます。あくまでクール便というのは、送る荷物の温度を保つサービスの事です。
そのため、送る時に荷物を冷やしたり凍らせたりする冷却機能はありません。またこの予冷をしていないと、冷凍クール便は使えないんです。
というのも、予冷をせずそのまま送ってしまうと、他の荷物にまで影響が出てしまうからです。なので荷物を送る前は、必ず予冷をしておく必要があります。
でないと受け取り拒否をされてしまうので、予冷は忘れずにしておきましょう。
冷凍品を送るときの流れを解説
冷凍品を送るときはもちろん、いくつかの手順を踏まなければなりません。
送り先が配達できる地域なのかどうかの確認や、事前に準備しなければならない事もあります。実はこれらが結構ややこしく、守らなければいけない注意点もあるので正直面倒です。
なので最後に、分かりやすく冷凍品を送るときの流れを紹介します。
送り先が配達できる地域か確認
まず冷凍品を送る前に、送り先が配達できる地域かどうかを確認する必要があります。
クール便は、離島といったような場所へは送れません。他にも一部地域には配達が難しいという事があるので、まずは送れるかどうかの確認が必要です。
送り先が配達可能かどうかは、使用する輸送会社のwebページで確認できます。
送りたいもののダンボールを選ぶ
次は送りたいもののサイズに合ったダンボールを選びます。
ダンボールの中には、送るものとクッション材や新聞紙を一緒に入れましょう。先程も少し紹介しましたが、ダンボールにクッションをしないと中身が傷みやすくなります。
なので、しっかりと新聞紙などを詰めて中身が傷まないように工夫します。中には、ダンボールの代わりに発泡スチールを使う人もいますが、あまりおすすめはしません。
というのも、発泡スチールは周りの冷気を遮断してしまいます。
ダンボールほど冷気を通すものはないので、できるだけダンボールに入れた方がよさそうです。
予冷する
予冷についてですが、これは荷物を送る前にしっかりとやっておく必要があります。
先程も紹介しましたが、予冷をしっかりしないと荷物を運ぶ際に他の荷物に影響を与えてしまいます。そのため、せっかく荷物をダンボールに詰めても受け取り拒否されてしまうんです。
予冷をする目安として、大体12時間程度がいいとされています。他にも注意しておきたいのが、営業所まで荷物を運ぶ際は保冷剤バッグに入れる事です。
保冷バッグの中には保冷剤などを入れて、温度をできるだけ低くしましょう。
送り状の用意
荷物の準備ができたら、後は送り状の用意をします。
荷物を送るときには送り状が必須ですから、きちんと書かなければいけません。忘れてはならないのが、お届け先の電話番号を書く横の欄に、クール便の冷蔵か冷凍かを示すチェック欄があります。
なのでどちらで送ればいいのかも、しっかりとチェックしておきましょう。
他にも、クール便の場合は先程のチェック欄と同じでどちらなのかを示すシールを貼らなければいけません。
このシールは、営業所やドライバーが見落とさないためのものなので忘れないようにしましょう。ここでも、冷凍と冷蔵のシールを間違えないように注意が必要です。
ドライバーに伝える
最後になりますが、荷物を預ける際は営業所の人やドライバーに冷蔵か冷凍のどちらかを伝えます。
これはしなくてもいいのですが、念押しのためにやっておいた方がいいです。ときどき営業所の人が間違えたりする事もあるので、不安なら一言伝えておきましょう。
もし向こうがシールなどを見て分かっている場合は、別に伝えなくても問題はありません。
まとめ
今回は、郵便局のゆうパックで冷凍品が送れるのかについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?
残念ながら、ゆうパックで冷凍品は送れません。ですが冷蔵品であれば、チルドゆうパックで送る事が可能です。
チルドゆうパックを使う際は、梱包の仕方や荷物の大きさを知っておくと後々面倒な事になりません。もし、チルドゆうパックを利用するか悩んだ人は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。