料理で卵を使ったとき、うっかり卵の殻が入ってしまったなんて事はありますよね。
それに気づかず、卵の殻を食べてしまった人は少なくはないでしょう。なにより、卵の殻を食べて気持ち悪い気分になったときは大丈夫なのか心配になります。
では、卵の殻を食べてしまったとき、体にどんな影響が出るのでしょうか?
今回は、卵の殻を食べて気持ち悪い気分になったときの対処法などについて紹介します。
卵の殻を食べたけど、大丈夫なの?
よく卵の殻には細菌がついていると聞きますが、食べてしまって大丈夫なのか不安になりますよね。
実際、卵の殻を食べた事で気持ち悪くなった人も少なくありません。
まずは、卵の殻にはどんな細菌がついているのかなどについて紹介します。
卵の殻には菌が付いている可能性もある
実は、卵の殻にはサルモネラ菌という細菌が付いている可能性があります。
このサルモネラ菌は体内に入ると、食中毒を引き起こします。有名な話ですが、大体卵の殻に細菌が付いているのは、卵を洗わない状態で置いておいた場合です。
もちろん店頭に並ぶ卵は、出荷される前にしっかり水洗いされています。しかし、この水洗いだけでは、しっかりと細菌が殺菌されたわけではありません。
そのため、稀にスーパーで買った卵の殻をうっかり食べてお腹を壊したという実例もあります。
心配な場合は自分でも処理が必要
水洗いだけで細菌が完全に取れてないとなると、自分で処理をしなきゃと思う人も多いと思います。
実際、卵を調理する際には卵の殻をしっかりと洗ってから調理する人もいます。特に元々お腹がゆるくなる傾向のある人や、体力のない人は卵の殻に付いた細菌に対して耐性が弱いです。
そのため、この2つに当てはまる人は注意が必要です。
ではどうやって、卵の殻に付いた菌を取る事ができるのでしょうか?
それについては、後ほど詳しく紹介します。
卵の殻に付いている細菌を対策する方法とは?
卵の殻には、サルモネラ菌が付着しています。
そのため、卵の殻を食べて気持ち悪いと感じてしまうのも無理はありません。では、一体どうすれば卵の殻に付着した細菌を消す事ができるのでしょうか?
続いて、卵の殻に付いている細菌を対策する方法について紹介します。
加熱する
卵の殻に付いたサルモネラ菌を殺菌するには、加熱をしなければなりません。
しかも加熱するにも、殺菌できる温度というものがあります。サルモネラ菌は、大体70度以上で加熱すると死滅します。
なので、70度以上の熱湯で卵を茹でると、必然とサルモネラ菌による食中毒を回避できるんです。
他にも料理にも卵の殻が混入してしまう事もありますが、それについても熱してあれば問題ありません。
覚えておきたいのは、卵の殻の菌は加熱して殺菌する事と、生で卵の殻を食べない事です。
100パーセント細菌を殺せるわけではない
ただ加熱したからといって、100パーセント細菌を殺せるわけではありません。
大体この話題を検索すると、「絶対」といい切った紹介をしていないのがその証拠です。あくまで、70度で細菌が死滅するのは目安です。
そもそも卵の殻は、生で食べる事自体を推奨されてはいません。つまりは、卵の殻は加熱しないまま食べる事自体、ありえないという事です。
小さなかけら程度なら問題ありませんが、加熱したとしても油断はしてはならない事を覚えておきましょう。
卵の殻には栄養がある
卵の殻にはサルモネラ菌が付いているので、危険というイメージが強いですよね。
卵の殻は危険視されているものの、実は栄養がかなり含まれているんです。中には、卵の殻を食べて美肌を保つ人も多いといわれています。
続いて、卵の殻に含まれる栄養について紹介します。
炭酸カルシウムが豊富
卵の殻に含まれている栄養素1つめは、炭酸カルシウムです。
炭酸カルシウムは、私達の生活で使っているものの多くに含まれています。実は、卵の殻に含まれているのは炭酸カルシウムだけではありません。
卵の殻にはカルシウムが豊富で、中でも吸収性の高いカルシウムが含まれているのです。そのため、中には卵の殻を細かくして料理に混ぜて食べたりする人もいます。
他にも、カルシウム強化食品として市場に出回っています。
ヒアルロン酸なども含まれている
卵の殻に含まれる栄養素2つめは、ヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸を含んでいるのは、正確にいうと卵の殻ではありません。卵には殻とは別に、卵殻膜というペラペラとした部分があります。
その卵殻膜という部分に、ヒアルロン酸が多く含まれているのです。他にも卵殻膜に含まれる栄養素は、コラーゲンやアミノ酸が含まれています。
これら全ての栄養素は、肌の調子を整えたり美しくするためのものです。女性ならば、1度は卵殻膜を食べてみるのもいいかもしれませんね。
卵の殻を食べてしまって気持ち悪い気分になった場合の対処法
卵の殻には栄養も含まれていますが、しっかり加熱しないと細菌が残ってしまいます。
万が一細菌が残ってしまっていて、食べた後に気持ち悪くなってしまう人も少なくありません。では、卵の殻を食べた後に気持ち悪い気分になった場合はどうすればいいのでしょうか?
最後に、卵の殻を食べて気持ち悪い気分になってしまったときの対処法について紹介します。
すぐに病院で診断してもらう
卵の殻を食べて気持ち悪い気分になった場合は、すぐに病院で診てもらいましょう。
というのも、サルモネラ菌は食中毒を引き起こします。そのため、気持ち悪い気分を通り越して吐いた場合などは、病院に行くのが先決です。
そして病院で診てもらうときには、しっかりと卵の殻を食べてしまった事を伝えましょう。病院で診てもらった後も、水分補給などをするのも大切です。
もし気持ち悪い気分の他に、腹痛や発熱、下痢が起きた場合はサルモネラ菌による食中毒の可能性が高いです。
食べた時間を覚えておく
ちなみに卵の殻を食べて気持ち悪い気分になったときは、いつ卵の殻を食べたのか覚えておかなければなりません。
食中毒にも発症時間はあって、この発症時間も食中毒か判断するためには重要な基準です。なので、大体食事をした時間を日々覚えておくのも早期発見に繋がります。
またサルモネラ菌による食中毒は、大体菌を取りこんで6時間から32時間で発症します。
この時間内で腹痛や気持ち悪い気分、嘔吐や下痢などが起こったら、必ず病院で診てもらいましょう。
まとめ
今回は、卵の殻を食べて気持ち悪い気分になったときの対処法について紹介しましたが、参考になったでしょうか?
卵の殻を食べるのは、普通じゃ中々ありえません。ですが食べられないわけではなく、加熱したり小さなかけら程度であれば問題はそこまでないといっていいでしょう。
ただ気持ち悪い気分になったら、病院で診てもらう事が先決です。もし卵の殻を食べてしまって不安な方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。