よくステーキを食べるときに、レアで食べるという人は少なくありません。
しかし、レアステーキを食べない人からすると、「食中毒にならないの?」という疑問が多いそうです。では実際、ステーキをレアの状態で食べると食中毒になってしまうのでしょうか?
今回は、ステーキのレアを食べる上での注意点を紹介します。
ステーキの焼き方でレアが好き!食中毒にならないの?
ステーキでレアが好きな人は多いですが、やはり生っぽい状態で食べるのは危険に感じてしまいます。
ですが、レアステーキも加熱の仕方によっては安全に食べる事ができるんです。
まずは、レアステーキは食中毒になるのか、安全な状態で食べられる方法について紹介します。
レアステーキは焼けば問題ない
結論からいうと、レアステーキは焼き方によっては食中毒にはなりません。
ではなぜ牛肉はレアのまま食べられるかというと、それは衛生面が関係しています。
牛肉には寄生虫や菌が存在しないので、レアな状態で食べても問題がないわけです。ですが、生で食べられるかといったらそうではありません。
肉に菌がなくとも、調理の過程で菌が肉に触れてしまうと、そこで菌が付着します。その状態で加熱がしっかりしていないと、食中毒になってしまうのです。
なのでレアステーキ自体問題はありませんが、焼き方などの情報などを知らなければなりません。
衛生面によっては食中毒になる可能性も
では、焼き方の他にも食中毒にならないために知っておく情報とはなんなのでしょうか?
1番大きな問題は、衛生面の問題です。
先程少し紹介しましたが、牛肉に菌がなくとも、牛肉を焼くまでの過程で菌がつくと食中毒になってしまいます。なので、まな板を使う前はしっかり洗う必要があります。
他にも家でステーキを焼く場合は、なるべく素手で触らない事も大事です。
もう1つよくある問題が、店などでレアステーキを食べたときに起こる問題です。
提供された肉の状態が悪かったり、加熱の甘いまま提供されたのを食べると食中毒になる可能性があります。
そのため、自宅ではもちろんですが、外食をする際には店の衛生面はしっかりしているのか下調べが必要です。
レアステーキの正しい焼き方
レアステーキはしっかり加熱して菌をなくせば、食中毒にはなりません。しかし、安全に食べるには正しい焼き方を知る必要があります。
では、どういった焼き方をすれば、食中毒にならないのでしょうか?
続いて、レアステーキを焼く方法と、必要な事、注意すべき問題などについて紹介します。
表面をしっかりと焼く
レアステーキを安全に食べるには、表面をしっかりと焼かなければなりません。
牛肉は生の状態で食べても、そこまで問題はないといわれています。そして先程も紹介したとおり、気をつけるべきなのは肉の表面に菌が触れない事です。
つまり表面をしっかりと焼けば、生の状態であろうと食べても問題はありません。しかし中には、表面だけしっかりと焼いても不安な人は多いと思います。
そういった場合には、表面と側面をじっくりと焼く必要があります。
表面だけでなくじっくりと加熱する
レアステーキの焼き方として、強火と弱火を繰り返すというのが食中毒にならない大事なポイントになります。
まずは表面を強火で30秒加熱し、その後は弱火にして1分ほどじっくりと焼きます。そして裏返した後に、また同じように焼きます。
最後に側面もしっかり焼いた後は、コショウを振りかけて、アルミホイルに乗せて休ませます。すると表面がしっかり焼け、さらにはレアの特徴である生加減をほどよく味わえます。安全性を考慮すると、側面もしっかり焼く必要があります。
なんにせよ、レアステーキは表面を加熱して菌を殺す事で食中毒は防げます。気になるなら、今紹介した内容で焼いてみると、食中毒の危険性は下がるので試してみましょう。
レアステーキのダメな焼き方
レアステーキは、表面がしっかり加熱した状態でなければ食べられません。
しかしレアステーキを生のままで食べないためには、それだけを守ればいいわけではないんです。他にも、いくつか解決しなければいけない問題があります。
続いて、レアステーキのダメな焼き方について紹介します。
フライパンをしっかり熱さない
レアステーキの焼き方で気をつけるべき問題は、事前にフライパンを熱する事です。
フライパンの温度が低いまま肉を加熱すると、表面がなかなか固まりません。これは、表面をしっかり加熱して菌を殺すのにも大事な事です。
ここでしっかり加熱せず、表面まで生に近い状態だと食中毒になる可能性があるので注意が必要です。他にも、表面が固まらない事で、中の肉汁が外に溢れだすのも問題です。
肉汁が外に出てしまうと、パサパサとして、生のしっとりとした感触が味わえません。安全も大事ですが、レアステーキの良さを保つためにも、フライパンはしっかりと熱しましょう。
肉が冷たいままで焼く
もう1つレアステーキの焼き方で気をつけるべき問題は、肉を常温に戻す事です。
肉を冷たいままで焼いてしまうと、中心まで熱が伝わらず冷たい仕上がりになってしまいます。大体、肉が常温に戻るのは30分程度です。
しかし夏場の気温が高いときなどは、牛肉を常温で放置すると菌の繁殖が速まります。そうなると、しっかり加熱して菌を殺さないと危険です。
なので、夏場にレアステーキを焼く際は、しっかりと菌が入らないように焼く必要があります。
特に夏場は食中毒になりやすい時期なので、食中毒自体の情報もしっかりと収集しておく事も大事です。
ステーキの焼き方!4種類
今まで、レアステーキを安全に食べる方法について紹介してきています。
ここまで話を深く掘ると、他にもどういったステーキの焼き方があるのか気になりますよね。ステーキを食べる上で、他にもどんな焼き方があるのか情報を知っていても損はありません。
続いて、ステーキの焼き方の種類について4つ紹介します。
①レア
ステーキの焼き方1つめは、レアです。
レアは一般的なステーキの焼き方でも、かなり有名ですよね。簡単にいうと、レアは肉の表面をしっかり焼いて、中が生のままの状態をいいます。
お店で出るレアステーキは、肉の焼き加減が違ってくる事もあります。しかしこれは、肉の問題もあるので、一言でいい表すのは難しいです。
②ミディアム
ステーキの焼き方2つめは、ミディアムです。
これもレアと同じで、ステーキの焼き方としてはかなり有名ですよね。ミディアムは、肉の中心部に赤みがほんのり残った状態の事をいいます。
なのでナイフなどで切ってみると、肉の中心だけが赤くなっているんです。ちなみにレアより加熱はされているので、生っぽさはレアより軽くなっています。
肉の中まで温まっていて、肉の全体の半分が赤いのをミディアム・レアといいます。
③ウェルダン
ステーキの焼き方3つめは、ウェルダンです。
ウェルダンもレアとミディアムと同じで、肉の焼き方としてはかなり有名です。ウェルダンはいってしまえば、よく焼いた状態の事をいいます。
なのでナイフで切ってみても、中身が赤くなっている事はありません。特に生肉が嫌いな人や、食中毒が怖い人などはウェルダンを選ぶ事が多いです。
④ローとブルー
ステーキの焼き方4つめは、ローとブルーです。
このローとブルーに関しては、中々聞く事はありません。まずローについてですが、ローは火が全く通っていない生肉の事をいいます。
ちなみにローの状態は、市販で売られている牛肉でやるのは大変危険です。お店などでも、ローの状態を提供する店はそう多くありません。
そしてブルーというのが、表面を数秒軽く焼いただけの状態をいいます。ブルーは名前自体は聞きませんが、食べ方自体は世間では広まっています。
ただどちらも自宅でやると食中毒の危険しかないので、自宅ではやらないようにしましょう。
豚肉や鶏肉のレアは食べてはダメ!
今まで、肉は生の状態で食べるのはよくない事を執拗に紹介しています。
ですが肉の種類は、牛肉だけではありません。肉には豚と鶏肉もありますが、実はこの2つは生の状態で食べてはいけないんです。
最後に、豚肉と鶏肉をレアで食べてはいけない理由について紹介します。
豚肉
豚肉のレアを食べていけない理由として、寄生虫やウィルスが深く関わっています。
豚肉は牛肉とは違い、生の状態だと寄生虫やウィルスを保有している状態があります。しかもこれらのウィルスは、人に感染する事もあるんです。
そのため、豚肉はなにがあろうとも生では食べてはいけません。しっかりと加熱すれば菌やウィルスなども死滅するので、よく焼いて食べましょう。
鶏肉
鶏肉をレアで食べてはいけない理由として、豚肉と同じく菌が問題といわれています。
特に鶏肉にあるサルモネラ菌は、サルモネラ食中毒を起こす原因です。
よく生の鶏肉である鳥刺しを扱うお店もありますが、提供しているからといって絶対安全というわけではありません。
実は、この鳥刺し提供の問題は飲食店業界でもかなり深刻な問題なんです。決して「鶏肉自体が新鮮だから」といわれても、食中毒の危険性を忘れてはいけません。
なので加熱が不十分な鶏肉は、なるべく食べないようにしましょう。
まとめ
今回は、ステーキのレアを食べる上での注意点を紹介しましたが、参考になったでしょうか?
レアステーキを食べても、食中毒になる可能性は極めて低いです。しかし焼き方を間違ってしまうと、食中毒になることはありえます。
なので表面と側面はしっかりと焼き、あくまでも中だけを生の状態にするよう心がけましょう。自宅でレアステーキを焼くのは少し難しいですが、いくつかの注意点を抑えれば問題ありません。
もしレアステーキで食中毒になるか気になる方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。