普段からよく使うマヨネーズですが、よくよく考えれば分からない事が多いですよね。
たとえば、開封前はどう保存するのか、開封後も常温で保存していいのかなど疑問はつきません。それに卵も材料にある以上、「お腹を壊したらどうしよう……」といった不安もあるでしょう。
なので今回は、マヨネーズの開封後の賞味期限などについて紹介します。
未開封のマヨネーズの賞味期限はどれぐらい?
いざというときのために、マヨネーズのストックを買っておいてある家庭は多いと思います。
ですがよく考えたら、未開封のマヨネーズの賞味期限は曖昧ですよね。普通は常温で保存しますが、常温だからこそ賞味期限も短いのではと考える事もあるでしょう。
なのでまずは、未開封のマヨネーズの賞味期限について紹介します。
未開封ならおよそ1年
未開封のマヨネーズの賞味期限は、おおよそ1年とかなり長持ちします。
正確には10ヶ月から1年ですが、それでもかなり長持ちする事は確かです。マヨネーズの材料には卵が使われているので、むしろ日持ちしないように見えますよね。
ですが実は逆で、卵を使っていても他の調味料と比べても、かなり長持ちするんです。しかも日本のドレッシングに対する規格の理由もあって、防腐剤なども使用されていません。
なぜここまで長持ちするかというと、マヨネーズに含まれる酢と塩が長持ちする秘訣なんです。昔から日本では、防腐剤の代わりに酢や塩を使い続けています。
実際、食中毒になる原因のサルモネラ菌などは、マヨネーズなどの酢や塩を使用したものには弱いです。
なので未開封だとしても、賞味期限が1年近くも持つのです。
常温で保存していてもOK
未開封のマヨネーズを保存するとき、常温にすべきか冷蔵庫にいれるか迷う人は多いと思います。
結論からいうと、未開封のマヨネーズは常温で保存していても問題はありません。これも酢の効果で、他の材料の分離を防いでいるのが理由です。
そのため普通の部屋の温度であれば、別に常温で保存をしても腐る事もありません。ですが夏場だったり、陽の当たる高温な部屋では腐ってしまいます。
とにかく陽に当てない事と、高温な場所で保存するのだけは避けましょう。
開封後のマヨネーズの賞味期限はどれぐらい?
未開封のマヨネーズの賞味期限は、思っていたよりかなり長持ちだという事はよく分かったと思います。
ですが、それと同じくらい気になるのは、開封後のマヨネーズの賞味期限についてですよね。防腐剤を使わず、酢と塩のおかげで持つとはいえど、やはり賞味期限は気にしなければなりません。
なので、開封後のマヨネーズの賞味期限についても紹介します。
開封後なら1ヵ月が目安
開封後のマヨネーズの賞味期限は、大体1ヶ月程度が目安とされています。
未開封のときと比べると、かなり保存できる期間が短くなってしまう事に驚く事でしょう。ですが色んな調味料などと同じで、開封後はなるべく早く使いきるのが普通です。
原因はマヨネーズが空気と触れてしまう事で、酸化してしまうのが大きな理由といわれています。ただ高温な場所や陽のあたる場所で保存しなければ、腐るという事ではありません。
あくまで賞味期限なので、痛むのとはまた別ととらえておきましょう。
風味が落ちてしまうのが原因
開封後のマヨネーズは、空気が触れる事で酸化してしまうため賞味期限が短くなってしまいます。
ですが実際空気に触れてしまえば、全く使えなくなるわけではありません。マヨネーズに含まれる油が空気に触れてしまうと、油の酸化が進んでしまいます。
油の酸化で困るのは、風味が落ちてしまうのが大きな問題です。油の酸化の進みすぎも危ないですが、少しの程度であれば風味が落ちるぐらいでとどまります。
やはり美味しく使いきるには、開封後は早めに使いきるに越した事はありません。
マヨネーズの保存方法は冷蔵?常温?
マヨネーズの保存方法は、常温か冷蔵が基本です。
ですがそれも、未開封なのか開封後によっても大きく変わってきます。中には、開封後も常温で保存する人もいますが、はたしてそれは安全なのでしょうか?
次は、マヨネーズの保存方法は冷蔵か常温かについて紹介します。
未開封なら常温でOK
まずマヨネーズを未開封の場合は、常温で保存して構いません。
とはいっても、常温の温度の問題によっては未開封でも冷蔵する必要があります。常温とは一般的に、熱したり冷やしたりしない温度といわれていて、大体目安は15℃から30℃とされています。
なので、かなり幅広い温度として設定されている事が分かりますね。危険なのは夏場の室内ぐらいなので、それ以外であれば別に問題はありません。
開封した後は冷蔵
マヨネーズの開封後は常温で保存すべきか、冷蔵庫にいれるべきかはある種一生の討論です。
普通ならば、開封後は常温ではなく冷蔵庫での保存が望ましいといわれています。ですがマヨネーズは、先程も紹介したとおり殺菌能力がかなり高いです。
この高い殺菌能力は、常温で菌を増やしにくいため、痛んだり腐る事を避けやすくなります。なので、常温で保存をしても問題はないといわれています。
ただ季節によって室内の温度は違いますし、万が一という事もあります。
あまり気にならないなら常温でも構いませんし、気になるならば冷蔵庫で保存しておきましょう。
常温でも高熱には注意
マヨネーズを保存する上で最もしてはいけないのが、高温な場所に保存をする事です。
先程も紹介しましたが、常温の規定外である30℃を超える場所や、熱気のある場所での保存は避けなければいけません。マヨネーズを高温な場所に置いておくと、一気に中身が分離してしまいます。
中身が分離すると痛みやすくなったり、腐りやすくなったりします。何より酢や塩などの殺菌能力も低くなるので、食中毒などの危険も一気に上がるんです。
なので熱気のある場所や、高温な場所で保存をするのだけは気をつけましょう。
マヨネーズが痛んでいるとき!3つの見分け方
例え保存方法をしっかりしていても、ときにはマヨネーズが痛んでいるときもあります。
では、マヨネーズが痛んでしまったときは、一体どうなってしまうのでしょうか?
匂いや味なども重要ですが、その他にも痛んでいるかどうか見分けるためのポイントをいくつか紹介します。
①油が分離しているかどうか
マヨネーズが痛んでいるときの見分け方1つめは、油が分離しているかどうかです。
マヨネーズが腐り始めるきっかけは、油が分離し始める頃といわれています。そのため、油と他の成分が分離しはじめたときは既に痛んでいる可能性が高いんです。
変色もしますが、明らかに油と他の成分が分かれているのは目に見えやすいです。なので底に油が溜まり始めたりした場合は、痛んでいる可能性が高いといっていいでしょう。
②見た目
マヨネーズが痛んでいるときの見分け方2つめは、見た目です。
先程も紹介した通り、マヨネーズが痛み始めると見た目でも分かりやすくなってきます。
例えば黄色く変色していたり、下に油が溜まっていたら、それは腐っている証拠です。ただ冷蔵庫保存をしていると、油が底に溜まるまでの変化はあまりみられません。
なので、マヨネーズを開封して何ヶ月経ったか、どんな保存方法を用いていたかも判断の材料になります。見た目で分かりにくいとはいいましたが、痛めば痛むほど黄色く変色するのでよく確認してみましょう。
③酸っぱくなる
マヨネーズが痛んでいるときの見分け型3つめは、酸っぱいかどうかです。
これは、非常に分かりやすい見分け方といわれています。元々マヨネーズには酢や塩が使われているので、酸化するとさらに酸っぱくなります。
しかも明らかに酸っぱさが違うので、見た目などで判断するよりよっぽど分かりやすいです。ですが酸化し始めるにつれ、油が分離し始め痛んでいくので、口にするのはかなり危険です。
最悪、お腹を壊したり食中毒になるので、やはり見た目や開封して何ヶ月経ったかを目途にしましょう。
まとめ
今回は、マヨネーズの開封後の賞味期限などについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?
マヨネーズの開封後の保存方法も、常温では構わないなど驚く事も多かったと思います。ですがいくら酢や塩を使っていたり、常温の範囲を守ってるからといっても油断はできません。
未開封でも陽の当らない場所で保存したり、開封後もなるべく早く消費したりする必要があります。もしマヨネーズの開封後で色々疑問に思ったなら、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみて下さいね。