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柿の種のピーナッツいらないのに入っている3つの理由とは?

2021年8月9日

柿の種のピーナッツいらないのに入っている3つの理由とは?
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子どもから大人、老若男女を問わずに今の人気のお菓子の1つに「柿の種」がありますよね。

ただのおやつとしても食べれて、お酒のおつまみにもなりますが、1つだけある問題があります。その問題が、「なぜピーナッツが入ってるの?」という疑問です。

正直、「柿の種にはピーナッツなんていらない」と思う人も多いと思います。

なので今回は、なぜ柿の種にピーナッツはいらないのに入っているのか?について紹介します。

柿の種の由来とは?

そもそも、柿の種とはなぜ柿の種というのかも謎ですよね。

よく柿の種の形が、柿の種に似ているから、柿の種と呼ばれているなどといった説があります。

大体この説が本当だといわれているので、形がこの話のネックになっていると固定されがちでもあります。

はたして、あの説は本当なのでしょうか?

まずは、柿の種の由来について紹介します。

柿の種はある偶然から生まれた

柿の種が生まれた理由は、ある偶然で生まれた事が関係しています。

元々、柿の種は亀田製菓ではなく、浪花屋というお店で売られていたんです。浪花屋で売っていた菓子の1つに、柿の種の元となったあられがあります。

その浪花屋で販売するあられの餅生地は、そもそも小判型で統一されていたんです。しかしある日、その小判型の金型を踏んづけて歪ませてしまうという事態がおきます。

歪んでしまったその金型は柿の種のような形をしていて、以降その金型で作ったあられがそう呼ばれ始めたのが始まりです。

ピーナッツが混ざったのはお店の都合

柿の種が今の形になったのは偶然ですが、ピーナッツが混ざった理由はあるのでしょうか?

実は、ピーナッツが入っているのにもきちんとした逸話があります。元々柿の種の創業メーカーでは、ピーナッツと柿の種を別々に売っていたんです。

ですがある日、創業者の奥さんがこの2つを混ぜて食べたところ、美味しかったという話をお客さんにします。

それを聞いて気になったお客さん達は、実際にそれを試したところ「美味しい!」と広まったのが理由です。

柿の種が生まれた事自体も偶然ですが、柿の種が今の形になったのも偶然ともいえます。

柿の種のピーナッツいらないのに入っている3つの理由とは?

柿の種は柿の形をしたおかきの他にも、ピーナッツが入っていますよね。

正直、あのピーナッツ自体をいらないと思う人は多いと思います。

実際、柿の種を製造している亀田製菓でも過去にピーナッツはいるかというアンケートを何度も行っているんです。

では実際、なぜピーナッツが入っているのか、その真偽についても紹介します。

①実は栄養バランスが関係している

柿の種にピーナッツが入っている理由1つめは、栄養バランスです。

お菓子に栄養バランスを求めるのも不思議ですが、これはメーカーの意向もあるそうです。

実は柿の種のおかきは、炭水化物で出来ています。

ですが炭水化物だけでなく、ピーナッツを合わせる事で、たんぱく質と脂質も摂れるという理屈です。そもそも、柿の種自体を1度に何袋も食べる事は稀だと思います。

そこに食べ過ぎてしまったらと仮定されるのは親切ですが、よくよく考えると必要がないように感じられるかもしれません。

②メーカー側の問題

柿の種にピーナッツが入っている理由2つめは、メーカー側の問題です。

これは先程も触れましたが、柿の種とピーナッツを混ぜてみたら好評だったという話があります。その他にもメーカー側の問題で、ピーナッツの売上を上げるために柿の種に混ぜたという説もあります。

ピーナッツの売上が悪いため、これを回復しようとして人気だった柿の種に混ぜたら案外合ったという説です。

これら2つを聞くと、どちらが本当の話なのかよく分かりませんよね。

ただなんにせよ、どんな理由があれ、2つを混ぜたら好評だったと理由に変わりはありません。

③帝国ホテルも関係している説が

柿の種にピーナッツが入っている理由3つめは、帝国ホテルの関与です。

帝国ホテルといえば、日本で最上級のホテルですが、この帝国ホテルが関わっている説もあります。

帝国ホテルにはバーがあって、昔そこでは日本らしいおつまみを提供したいという意向があったそうです。

そんなときに目をつけられたのが、柿の種だったというわけです。おかきは日本独自のお菓子ですし、そもそも柿の種自体が酒のつまみに合う事は当時から有名だったそうです。

そのため、未だに柿の種が残っている理由となっています。

柿の種とピーナッツの割合はどれぐらい?

柿の種のピーナッツ量

柿の種の謎は、ピーナッツはいるかいらないかの論争の他にももう1つだけあります。

それが、柿の種とピーナッツの割合です。

あの割合は、ときどき食べてみると変わっているような感じもしますよね。

最後に、柿の種とピーナッツの割合は一体どうなっているのかについても紹介します。

柿の種との比率は6対4

今現在、柿の種とピーナッツの比率は6対4となっています。

この6対4の比率になったのも、亀田製菓が行ったアンケートの結果です。

過去に亀田製菓は何度か、「柿の種にピーナッツはいらない」という意見が寄せられた事があります。そのため亀田製菓側も、消費者の意見を聞くために何度かアンケートを行っているんです。

アンケートの結果、柿の種のピーナッツとの比率は、これまでに何度か変わっています。

現在はそのアンケートの結果、6対4の比率で落ち着いているという事です。

時代の流れとともに割合が変わっている

先程も紹介しましたが、時代の流れと共に柿の種とピーナッツの割合は変わってきています。

逸話を信じるのなら、柿の種が生まれた当時、柿の種にピーナッツはいらないという事はほとんどありません。

ですが時代の経過と共に、「別にピーナッツはいらない」という意見は徐々に出てきます。そのため、柿の種とピーナッツの比率を7対3に変えたり、お互い半々にするべきという意見もあるんです。

ただ「ピーナッツはいらない」という声もありますが、もちろんその逆の声もあります。

「ピーナッツは多めがいい」だとか「今のままでいい」という声もあるのはアンケートの結果で明らかとなっています。

割合を変える事で抱えてしまう問題が多い

過去、亀田製菓は何度かアンケートを行っていますが、それでも製品が実際に変わった事はほとんどありません。

実際、消費者からは「やるやる詐欺」といわれ、アンケートをやるだけの亀田製菓に怒りの声もあがっています。ただメーカー側としては、やはり割合を変える事にはリスクが多いんです。

そのリスクは2つあって、1つめは消費者の激減です。

最近では柿の種に似たお菓子もあり、そちらを買う消費者も増えています。

下手に柿の種とピーナッツの比率を変えてしまうと、それが良かったと言っている消費者が減ってしまうんです。

2つめの理由が、原料の仕入れの問題です。

先程紹介した逸話にもあったとおり、柿の種にピーナッツがあるのは、ピーナッツの売上を上げるためにしています。

ここでピーナッツがいらないとなってしまうと、原料の仕入れがおかしくなってしまうんです。そういったメーカー側の問題もあり、柿の種とピーナッツの比率の問題は尽きません。

まとめ

今回は、なぜ柿の種にピーナッツは入っているのか紹介しましたが、参考になったでしょうか?

柿の種が生まれてからの歴史は長いですが、製品自体は何度か形を変えています。製品が変わってしまうのも、やはり「ピーナッツはいらない」という意見からですが、正直仕方のない事です。

人それぞれ好みがありますから、いるかいらないかは今後も絶えない論争だと思います。

もし柿の種のピーナッツの話が気になった人は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。

 

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