春と冬に美味しい牡蠣ですが、新鮮なものだといくらでも食べれてしまいますよね。
ですが、牡蠣の食べ過ぎはかなり身体によくないんです。イメージとしては、お腹を壊すのを思い浮かべますが、それだけではありません。
では、牡蠣の食べ過ぎには一体どういった注意が必要なのでしょうか?
今回は、牡蠣の食べ過ぎで起こる影響や1日の適量について紹介します。
牡蠣の食べ過ぎは注意!食べ過ぎた場合の影響とは?
牡蠣の食べ過ぎは危険なのですが、一体どうして危険といわれるのでしょうか?
一言でいうなら、栄養の過剰摂取が原因です。牡蠣は栄養が豊富なため、特に旬のものには多くの栄養が含まれています。
では、牡蠣の食べ過ぎによる栄養過多で、どんな栄養がでるのでしょうか?
まずは、牡蠣を食べ過ぎたときに現れる症状について紹介します。
亜鉛過多
牡蠣の食べ過ぎで現れる不調1つめは、亜鉛過多です。
まず亜鉛過多とはなんなのかというと、貧血の原因などになりうる症状の事です。亜鉛過多は貧血の他にも、免疫力の低下などを引き起こします。
他にも牡蠣の食べ過ぎで下痢になるのも、この亜鉛の過剰摂取が原因といわれています。またこの亜鉛過多は、1度に食べ過ぎただけで起こるものではありません。
1度に食べる量は普通でも、長期に渡り牡蠣を食べ過ぎても亜鉛過多になってしまうのです。なので、この亜鉛過多を引き起こさないためにも、毎日食べたりするのは止めましょう。
頭痛や吐き気
牡蠣の食べ過ぎで現れる不調2つめは、頭痛や吐き気です。
先程紹介した亜鉛過多は、貧血などの症状を引き起こすだけではありません。実はめまいや頭痛、吐き気なども引き起こしてしまうんです。
特に吐き気は、疲れているときに牡蠣を食べ過ぎたときに起こりやすい症状です。なので、体調の悪いときに牡蠣を食べるのはあまりよくありません。
あくまで健康な状態で、適した量を食べるだけに留めておくのが大切です。
痛風
牡蠣の食べ過ぎで現れる不調3つめは、痛風です。
牡蠣はカロリーはそこまでありませんが、プリン体が豊富です。このプリン体は、痛風の原因になる物質です。
痛風は血中の尿酸値が高くなる事で、関節に炎症が起き、痛みが続きます。なので、既に痛風を患っている人や、尿酸値が高い人には牡蠣はよくありません。
尿酸値が高いといわれた人は、なるべく牡蠣は食べないようにしましょう。
牡蠣を食べるなら!1日の適量とは?
牡蠣の食べ過ぎで、身体に現れる症状は危険なものもあります。となると、牡蠣を食べるときは出来るだけ量を考えなければなりません。
では、牡蠣を食べるとき、守らなければならない摂取量とはどれくらいなのでしょうか?
続いて、牡蠣の1日に摂取していい量について紹介します。
男性なら5個から12個程度
まず男性の場合であれば、牡蠣の1日の適切量は5個から12個です。
というのも、1日の耐用上限量が関係しています。男性の亜鉛の耐用上限量は、40~45mgです。
牡蠣1個に含まれる亜鉛の量は1.5~2.9mgなので、簡単に計算すると15個ぐらいが限界になります。
ただ1日に他の食品から摂取される亜鉛の量を考えると、15個でも耐用上限量を超える可能性があります。なので大体の計算ですが、男性の1日の牡蠣の適切量は4~15個といえるでしょう。
女性なら4個から10個程度
続いて女性の場合ですが、4個から10個です。
実は亜鉛の耐用上限量は、女性の方が低いといわれています。男性は40mg前後ですが、女性の場合は35mg程度です。
それに基づいて考えると、女性の牡蠣の適切量は4個から10個程度といえるでしょう。これは先程も紹介しましたが、耐用上限量は1日に摂取した栄養全てを総合しなければなりません。
なので、限度の10個というのも、それまで一切亜鉛を摂取していない場合に限ります。ですがそういった事は稀なので、耐用上限量まで食べるのはやはり危険です。
それに、耐用上限量に達していなくとも、亜鉛過多による症状を引き起こす事はあります。
そう考えると、男女どちらとも4個から10個いかない程度が適量といえるでしょう。
美味しい牡蠣の選び方
牡蠣と一言にいっても、美味しいものとまずいものにはかなりの格差があります。
美味しい牡蠣だと、余計なものは付けずにそのまま食べても美味しく味わえます。なら、できれば美味しい牡蠣を選んで食べたいですよね。
話は逸れますが、美味しい牡蠣の選び方についても紹介します。
ハリと弾力がある
美味しい牡蠣を選ぶポイント1つめは、ハリと弾力です。
新鮮な牡蠣は大体、ハリと弾力があるのが特徴です。牡蠣は鮮度と美味しさは大体比例しているので、やはり鮮度の高いものを選んだ方が美味しく食べれます。
なのでまずは、ハリと弾力をよく見てみましょう。牡蠣で弾力がいいものは、非常にぷっくりとしています。
分かりやすくいえば、ゴムボールのような感じをしているので、すごく分かりやすいです。
澄んだ乳白色をしている
美味しい牡蠣を選ぶポイント2つめは、色です。
先程も紹介しましたが、牡蠣は鮮度の高さと美味しさが大体比例しています。特に鮮度の高い牡蠣は、澄んだ乳白色をしているんです。
中には、色が濃くて白さが目立つのもありますが、ポイントは澄んでいるかどうかです。色が乳白色でも、どこか淀んだ感じがしていれば、それは鮮度の落ちた証です。
例え鮮度が落ちていなくとも、中に含まれる栄養や旨味が変化している可能性があります。なので、色だけでなく見え方に視点を置いてみるのもいいでしょう。
ツヤがある
美味しい牡蠣を選ぶポイント3つめは、ツヤがあるかどうかです。
先程紹介した色での区別の付け方ですが、あまりよくわからない事も多いです。そこでさらに注目したいのが、ツヤがあるかどうかです。
ツヤのある牡蠣は鮮度も高く、また旨味も詰まっているといわれています。なので、色とこのツヤの様子を併せてみてみると、より分かりやすいです。
縁のひらひらとした部分がはっきりとしている
美味しい牡蠣を選ぶポイント4つめは、縁のひらひらとした部分の色です。
美味しい牡蠣は、縁のひらひらとした部分に特徴が表れています。牡蠣は縁の部分が、黒く染まっていますよね。
鮮度が高く、美味しい牡蠣はあのひらひらの部分の黒色がはっきりとしています。そのため、身の白い部分とひらひらの境目がくっきりとしていたら、それは美味しい牡蠣の証です。
ツヤなども少し区別がつきにくい事もあるので、判断するときは牡蠣をしっかりと見てみましょう。
牡蠣に含まれる栄養素
牡蠣は「海のミルク」と呼ばれるくらいに栄養価が高いです。
その栄養価の高さから、老若男女問わずに食べるべき食べ物といわれるほどです。では、牡蠣には一体どのような栄養素が含まれているのでしょうか?
最後に、牡蠣に含まれる栄養素について紹介します。
カロリー
牡蠣に含まれる栄養素1つめは、カロリーの低さです。
一見牡蠣は高カロリーに見えますが、実はそうではありません。貝類の中でもカロリーは低く、そのためダイエットなどで食べておきたい食材としても有名なんです。
しかも低脂質でもあるので、1食摂るだけでも大分糖質とカロリーを抑えられますただ食べ過ぎると、亜鉛過多になるので、毎日食べるのは避けた方がいいでしょう。
カルシウム
牡蠣に含まれる栄養素2つめは、カルシウムです。
実は牡蠣には、たくさんのカルシウムが含まれています。なんと84gも含まれていて、牛乳で摂れるだけのカルシウムの量とそう変わりません。
そのため、牡蠣は小さい頃から食べておいて損はない食材ともいわれています。骨粗しょう症や高血圧にも効果的ですので、大人でも食べておきたい食材です。
鉄
牡蠣に含まれる栄養素3つめは、鉄分です。
牡蠣は鉄分も多く含んでいて、貧血の人には欠かせない食材といえます。鉄分は血液を作る上では大事な成分なので、欠けてしまえば貧血を起こしてしまいます。
特に妊婦の人などは、鉄分は欠かせません。妊婦ではなくとも、女性や貧血気味の人にとって牡蠣は必要な食材です。
ですが牡蠣の食べ過ぎは、逆に貧血を引き起こすので食べ過ぎには気をつけましょう。
亜鉛
牡蠣に含まれる栄養素4つめは、亜鉛です。
先程から紹介していますが、牡蠣には多くの亜鉛が含まれています。この亜鉛というのは、身体を機能させる上では欠かせない栄養素なんです。
例えば体内の酵素を活性化させたり、タンパク質の合成にも欠かせません。亜鉛が不足すると味覚障害や皮膚炎、食欲不振を起こす事が多いです。
なので、身体を機能させ不調を治すには、欠かせない栄養素なのです。
葉酸
牡蠣に含まれる栄養素5つめは、葉酸です。
よく葉酸は、妊婦の人には欠かせない栄養素といわれています。葉酸はアミノ酸の代謝や、ビタミン類の代謝には欠かせない栄養素です。
葉酸が不足すると、ビタミンB12欠乏を引き起こします。このビタミンB12欠乏を引き起こすと、身体の細胞や身体を作る上で大事な栄養を失う事に繋がるんです。
なので胎児を育てるために、この葉酸は欠かせません。
他にもヘモグロビンの合成にも葉酸は欠かせないので、貧血気味の人は摂っておくべき栄養素の1つです。
まとめ
今回は、牡蠣の食べ過ぎで身体に及ぼす影響について紹介しましたが、参考になったでしょうか?
牡蠣は栄養価が高く、老若男女問わず食べておきたい食材です。ですが食べ過ぎてしまうと、吐き気や頭痛、貧血などを起こしてしまいます。
また1度にそんな食べずとも、継続して食べ続けると同じ事がおきます。なので牡蠣を食べるときは、できるだけ計画的に食べなければなりません。
もし牡蠣の食べる量に悩んでいる方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。