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そら豆を食べ過ぎても大丈夫?3つの悪影響と効能を徹底解説

そら豆を食べ過ぎても大丈夫?
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嫌いな人も多いですが、大人から子どもまで多くの人が食べやすいものの1つとしてそら豆があります。

食べやすく、栄養価も高いため、ついつい沢山食べ過ぎてしまうなんて事もあると思います。しかし、そら豆の食べ過ぎによって身体にある悪影響を及ぼす事は知っているでしょうか?

今回は、そら豆を食べ過ぎた場合どうなるのか、そら豆の栄養価と併せて紹介します。

 

そら豆を食べ過ぎるとどうなるの?3つの悪影響

そら豆は非常に栄養価が高いですが、食べ過ぎで身体に悪影響を及ぼす可能性もあります。

しかもこの悪影響は、あまり世の中に知られていません。そのため、食べ過ぎた後に具合が悪くなって、始めて悪影響を知るなんて事も少なくないそうです。

なのでまずは手遅れになる前に、そら豆の食べ過ぎが身体に及ぼす3つの悪影響について紹介します。

①腹痛

そら豆の食べ過ぎで身体に及ぼす悪影響1つめは、腹痛です。

そら豆には食物繊維が多く含まれていて、逆にこの食物繊維の多さがかえって腹痛になってしまう事があります。しかもそら豆含む食物繊維は、水に溶けない不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維は水に溶けにくいため、どんな方法でも食物繊維が摂れるようになっています。ですが、この不溶性食物繊維をとりすぎると、便が肥大化して、腸に詰まりやすくなります。

さらにそら豆に含まれるサポニンには、摂取しすぎると下痢を引き起こしてしまいます。なので、そら豆の食べ過ぎで、腹痛や下痢を起こす事は、そうめずらしくはないのです。

②そら豆中毒

そら豆の食べ過ぎで身体に及ぼす悪影響2つめは、そら豆中毒です。

恐らく、この「そら豆中毒」という言葉自体、聞いた人は少なくはないと思います。では、このそら豆中毒はなんなのかというと、簡単にいうと貧血です。

G6PDという酵素が欠乏している人がそら豆を食べると、貧血を起こすのをそら豆中毒といわれています。ですがこのG6PDという酵素が欠乏している人は、日本人にはあまりいません。

そして何より、このそら豆中毒を起こすそら豆の量は何百グラムとありえない程の量です。なので、このそら豆中毒を起こす事は中々ありません。

むしろ腹痛や下痢の方が起こしやすいので、気をつけるなら腹痛や下痢の方です。

③アレルギーの原因になる

そら豆の食べ過ぎで身体に及ぼす悪影響3つめは、アレルギーを引き起こす可能性が高くなる事です。

そら豆は他の豆類と比べると、アレルギーは中々出にくいものです。ですが食べ過ぎると、口腔アレルギー症候群をおこしやすくなります。

口腔アレルギー症候群は、食後に口周りや中が赤く腫れ、酷いとじんましんなどが出る事もあります。他にもそら豆は消化されにくいため、こういったアレルギーの反応が出るリスクは避けられません。

いくら普段はアレルギーを起こしにくいといっても、食べ過ぎるとかえってアレルギー発症のリスクが高くなります。

 

1日に食べる「そら豆」の量はどれぐらい?

1日に食べる「そら豆」の量はどれぐらい?

そら豆を食べ過ぎると、どんな身体にどんな悪影響を及ぼすかはよく分かったと思います。

どんな食べ物もそうですが、1日に摂取する適量というものはあります。では、そら豆の適量とは一体どのくらいなのでしょうか?

続いて、1日にそら豆の適量について紹介します。

大体30gから40gまで

そら豆の1日の摂取量は、大体30gから40gまでが目安といわれています。

そら豆はカロリーこそ低いですが、豆類の中では圧倒的に糖質が高いんです。大体そら豆100gで糖質が12.9gとされていて、大豆と比べると2倍以上もカロリーがあります。

それだけでなく、そら豆の食べ過ぎによって腹痛を起こしやすくなる量も、大体が一食で40gを越えたあたりだそうです。

なので、できるならば1食だけでなく、1日を通して40gまでが限界だと覚えていた方がいいでしょう。

豆類を含めて1日100gまで

先程紹介しましたが、そら豆は大体1日に40gを目安にしてちょうどいいぐらいです。

ただ他の豆類も含めるのであれば、それらの豆類も総合して100gに抑えなければなりません。なぜかというと、他の豆類にも必ず守った方がいい摂取量というのは存在します。

同じく食べ過ぎてしまうと、やはり身体に悪影響を及ぼしかねません。なのでそれらの間をちょうど縫うと、豆類は総合して1日に100g程度が限界量なんです。

そもそもそら豆は40gを越えると腹痛を起こしやすくなるので、恐らく100gも食べるのは難しいでしょう。

しかし身体に害はなくとも、やはり豆類を総合して1日100gまでに抑えるように心がけた方が良いです。

 

そら豆の栄養について

そら豆の食べ過ぎによる身体への悪影響は怖いですが、それも量を守れば問題ありません。

そら豆は栄養価が高く、そのため栄養価を摂るだけに食べる人も多いです。ですが実際は、栄養価を知らずにただ好きゆえに食べ続ける人の方が多いでしょう。

なので悪影響を踏まえた上で、そら豆にはどんな栄養価があるのかについても紹介します。

たんぱく質

そら豆に含まれる栄養素1つめは、たんぱく質です。

たんぱく質は、人間の身体をつくるためには必要な栄養素です。よく聞く話ですが、「人間はたんぱく質の塊」ともいいますが、実際その通りともいえます。

そのため、私達の身体を健康に保つためには、たんぱく質は欠かせません。しかもそら豆に含まれるリジンという栄養素は、少し特殊な栄養素です。

このリジンは、体内では造れない特殊なアミノ酸の一種です。

アミノ酸も人体を維持するには必要な栄養素なので、そら豆にはこの2つの身体に必要な栄養素が含まれています。

亜鉛

そら豆に含まれる栄養素2つめは、亜鉛です。

亜鉛は、特に女性にとっては必要な栄養素です。これは妊娠している女性に限る話ですが、妊娠中に亜鉛は欠かせない栄養素といわれています。

亜鉛は胎内にいる赤ちゃんの成長に必須なため、妊娠中の女性には亜鉛の摂取が推奨されるほどです。また亜鉛には皮膚の荒れや、免疫力の低下を防いでくれます。

ただ摂りすぎると中毒を起こしてしまいますが、食事内での摂取量であれば問題はありません。

カリウム

そら豆に含まれる栄養素3つめは、カリウムです。

カリウムは、体内にある余分な塩分と水分を外に排出してくれます。そのため、高血圧の予防やむくみの解消などに役立つんです。

他にも立ち仕事、座ったまま長時間仕事をする人には必須の栄養素です。長時間同じ姿勢でいると、下へ水分が溜まり、さらには排出はかなり難しいといわれています。

なので、その余分な水分を除くのに、カリウムはとても最適というわけです。

マグネシウム

そら豆に含まれる栄養素4つめは、マグネシウムです。

マグネシウムは体内に多く存在し、全ての細胞に分布されています。その効果は、たんぱく質の合成や神経伝達の制御、心機能の維持などに必要です。

ですが、そもそもマグネシウムはかなり体内に蓄積された栄養素なので、不足する事はそうありません。ただお酒を飲む人などは、マグネシウムが不足しがちな事が多いです。

お酒などのアルコールはマグネシウムを失わせるので、そうさせないためにもそら豆が役立ちます。なぜかというと、お酒のおつまみをそら豆にすれば、失ったマグネシウムは補給されるからです。

真意は不明ですが、お酒のおつまみにそら豆が多いのは、そういった理由からかもしれません。

ビタミンB1

そら豆に含まれる栄養素5つめは、ビタミンB1です。

ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える事ができます。そのため余分な糖分をエネルギーに変える事で、糖質のとりすぎを予防する事ができるんです。

特に糖尿病が気になる人は、このビタミンB1を摂る事で大きな予防ができます。またビタミンB1が不足すると、脳機能の働きが弱くなります。

なので常日頃から頭を使う人、糖質をセーブしたい人には非常に摂っておきたい栄養素の1つです。

ビタミンB2

そら豆に含まれる栄養素6つめは、ビタミンB2です。

ビタミンB2は別名・リボフラビンといわれていて、私達の身体を維持するのに必要な栄養素です。リボフラビンは、糖質、たんぱく質、脂質の代謝、発育促進に関する栄養素を含んでいます。

つまり、大人より成長過程の子どもの方にとって必要な栄養素という事です。このビタミンB2が不足すると、エネルギー不足となって、身体が動きにくくなります。

なので、成長期の子どもにそら豆を食べさせる事は、子どもの成長にも繋がります。

食物繊維

そら豆に含まれる栄養素7つめは、食物繊維です。

食物繊維は、便秘解消に主に役立つ栄養素です。先程も少し触れましたが、そら豆に含まれる食物繊維は不溶性食物繊維といわれています。

水に溶けにくいので何にでも相性はよく、食物繊維を効率的にとれます。しかもそら豆には、かなりの食物繊維が含まれています。

なので、便秘気味の人や便秘体質の人にとって、便秘解消に役立つんです。ただ食べ過ぎると、逆に下痢になってしまうので、食べ過ぎには要注意です。

 

そら豆の効果効能とは?

そら豆の効果効能とは?

そら豆は非常に栄養価が高いですが、一体どんな効能があるのかは不明ですよね。

あれだけ栄養素があるのなら、身体に及ぼす効能もかなり多いと推測できます。では、そら豆には一体どのような効能があるのでしょうか?

最後に、そら豆が含む主な効能について紹介します。

便秘改善

そら豆が含む効能1つめは、便秘改善です。

先程も紹介しましたが、そら豆には多くの食物繊維が含まれています。そのため便秘解消には効果があって、豆類の中ではかなりの食物繊維を含んでいるんです。

実際100gのそら豆に対し、含まれている食物繊維は2.6gとかなり多めです。また、そら豆に含まれる食物繊維は不溶性食物繊維なので、水で溶ける事がありません。

なのでどんな料理にも使えますし、そのまま食べてもかなりの栄養価が摂れるのです。

葉酸

そら豆が含む効能2つめは、葉酸による体質改善です。

この葉酸というのは、妊婦にとっては必須の栄養素です。簡潔にいうと胎内の赤ちゃんを守るためのもので、先天性障害リスクを減らす効果があります。

また赤血球を作る上でも大事な栄養素で、貧血の予防などにも役立ちます。ただ葉酸はそのままだと効能が弱いため、他の栄養素とかけ合わさなければなりません。

しかしそうだとしても重要な栄養素なので、ビタミン類と併せて摂取するのをおすすめします。

美肌

そら豆が含む効能3つめは、美肌効果です。

そら豆には亜鉛やビタミンB2が含まれていて、これらは肌を美しく保つ上では欠かせない栄養素です。

なので、そら豆は美肌効果に必要な栄養素をたっぷり詰め込んだ豆類といえます。また、食物繊維で腸内を整える事も美肌効果に繋がるので、その効果は普通の食べ物とは段違いです。

貧血予防

そら豆が含む効能4つめは、貧血予防です。

先程少し触れましたが、そら豆には葉酸が含まれています。この葉酸は赤血球を作るために必要な栄養素で、葉酸を摂る事で貧血は改善しやすくなります。

それだけではなく、そら豆にはビタミンCや鉄分も含まれています。これらと葉酸を組み合わせると、より葉酸の吸収が良くなるんです。

なのでもし貧血に悩むようであれば、1日に適量のそら豆を食べるのもおすすめです。

 

まとめ

今回は、そら豆の食べ過ぎが身体に及ぼす悪影響について紹介しましたが、参考になったでしょうか?

そら豆は思ったよりも栄養価が高く、大人から子ども、性別を問わずに食べておきたいものです。

ですが色んな栄養素を含んでいるぶん、身体に及ぼすリスクというのも少ないわけではありません。なので食べるとしても、適度に食べる事が大事です。

もし、そら豆を食べ過ぎている人は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。

 

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