柿はそのまま食べても美味しいですが、干し柿はトロっとしていて和菓子のような美味しさがありますよね♪
しかし、そんな干し柿を自家製で作ると、
「干し柿に黒い点がたくさん付いているけど、これってカビ・・・?」
「手作りした干し柿はどうしても黒くなる・・・」
など、なかなか難しいんですよね。
そこで今回は、干し柿が黒くなる理由について、詳しく解説していきます!
また、干し柿の黒い点がカビかどうか見分ける方法や、キレイな干し柿を作る方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
干し柿が黒くなる理由とは?
市販の干し柿はキレイな色をしているのに、なぜか自宅で作ると黒くなってしまいますよね。
実は、この黒色の正体はタンニンという柿の渋み成分なんです!
甘い柿を切ると、黒い点がたくさんありますが、これもタンニンなんですよ。
しかし、
「甘い柿も黒くなった干し柿も、べつに渋くはないけど・・・」
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
タンニンには、水溶性タンニンと、不溶性タンニンがあり、黒い点となるタンニンは不溶性。
そのため、食べたとしても渋みは感じないんです!
反対に、渋柿に含まれるタンニンは水溶性のため、黒い点は無く、渋みも感じるというわけなんですね。
そして、渋柿を干すことによって、水溶性だったタンニンが不溶性に変化し、干し柿が黒くなるんです。
干し柿にできる黒い点はカビ?カビかどうかの見分け方とは?
干し柿に黒い点があると、カビではないか?と心配になりますよね。
ここからは、干し柿にできる点がカビかどうか見分ける方法についてご紹介します!
黒い点はカビではない
干し柿に出来る黒い点は、カビではありません!
これは、先ほどもお伝えしたように、タンニンという成分で、食べても問題はありませんよ♪
カビかどうかの見分け方とは?
黒い点はカビではありませんが、もちろん干し柿にもカビは生えます。
カビを見分けるために重要なポイントは、ズバリ!点の色です。
もし、干し柿に青色や緑色の点があれば、それはカビの可能性が高いです。
この場合、カビが一部分のみに生えているだけなら、取り除けば食べられますよ。
しかし、ここで悩ましいのが、白いカビが生えることもあるという点です。
干し柿の表面は、糖分である白いプツプツがたくさんついていますよね。
そのため、白カビを見落としやすいんです。
白カビは、綿のようにフワフワしていることが多く、またカビ臭い悪臭がすることもありますから、違和感を感じたら、よく観察するようにしてみてくださいね。
市販の干し柿がキレイな理由とは?
初めて自分で干し柿を作ってみると、市販の干し柿のキレイさに落ち込むこともあるかもしれません。
しかし、市販の干し柿があんなにもキレイな色をしているのには、ちゃんと理由があるんですよ!
硫黄燻蒸(いおうくんじょう)という行程で作られているから
実は、市販の干し柿は、皮を剥いた後に硫黄燻蒸(いおうくんじょう)という行程を挟んでいます。
硫黄燻蒸というのは、硫黄を燃やした煙で柿を燻製にする処理のことで、これを行うとタンニンの黒化を防ぐことができるんです。
また、着色料や保存料を使用している商品もありますよ。
自宅でキレイな干し柿を作る方法
さて、自宅で作る干し柿を少しでもキレイにしたいという方も多いのではないでしょうか?
最後に、自宅でキレイな干し柿を作る方法を4つ、ご紹介したいと思います。
熱湯
柿の皮を剥いた後、塩を入れた熱湯で10秒ほど加熱してみましょう。
こうすることで、タンニンの黒化を予防することができますよ♪
また、加熱によってカビや細菌の消毒をすることもできるのでオススメです。
揉む
柿を干してから1~2週間すると表面が乾いてきます。
そのタイミングで、柿を優しく揉んでみましょう。
中の果肉も均等になりますし、表面が乾いていることで、タンニンが表面に出てこないので安心ですよ。
風通しがよい場所で作る
干し柿は風通しの良い場所で作るようにしましょう。
直射日光の当たる場所や、雨などがかかる場所では、タンニンの黒化が進みやすいので注意してくださいね!
最適な気温で作る
干し柿を作るのに適した気温は、15度以下です。
15度を超えてしまうと、タンニンの黒化が進みやすい上に、傷んでカビなどが生えてしまう原因にもなってしまいます。
できれば11月以降に作り始めるのが良いでしょう♪
まとめ
いかがでしたでしょうか。
市販の干し柿はキレイな色をしていますが、これは特殊な処理を行っているから。
手作りの干し柿は黒くなって当たり前なんです!
また、干し柿に生えるカビは青や緑が多く、少しだけなら取り除いて食べても大丈夫ですよ。
もし、手作りでもキレイな干し柿が作りたい!という方は、最後にご紹介した方法を試してみてくださいね♪