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干し柿の食べ過ぎは体に悪い?下痢や太るのが理由?効能など紹介

干し柿の食べ過ぎは体に悪い?下痢や太るのが理由?
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今でも秋になれば、子どものおやつに干し柿を出す家庭も少なくはないと思います。

昔から老若男女問わず好かれる干し柿ですが、実は一説によると体に悪いという説があります。

では、その説は本当なのでしょうか?

今回は、干し柿の食べ過ぎは体に悪いのかについて紹介します。

 

干し柿の食べ過ぎは体に悪い?

柿

干し柿の食べ過ぎは体に悪いという説がありますが、実は干し柿の食べ過ぎは体に色んな悪影響を与えてしまいます。

では、一体どのような悪影響を及ぼしてしまうのでしょうか?

まずは、干し柿の食べ過ぎは体に悪い理由について紹介します。

 

下痢になる

干し柿の食べ過ぎが体に悪いといわれる理由1つめは、下痢になるからです。

干し柿にはタンニンが含まれており、タンニンは鉄と結びつくと腸からの吸収を下げてしまいます。

さらに、干し柿に含まれる食物繊維の一種のペクチンも水分の吸収を邪魔するので、下痢になることがあるのです。

 

便秘になる

干し柿の食べ過ぎが体に悪いといわれる理由2つめは、便秘になるからです。

干し柿には食物繊維が含まれているので、適量であれば便秘解消に効果的です。

しかし食物繊維の過剰摂取は、腸の働きをおかしくしてしまいます。

また、干し柿に含まれるタンニンも腸の働きを妨げる効果があります。

 

カロリーが高く太る

干し柿の食べ過ぎが体に悪いといわれる理由3つめは、太るからです。

干し柿になる柿自体カロリーは低いのですが、干してしまうとカロリーが増えてしまいます。

なんと生柿1個のカロリーが86kcalなのに対し、干し柿1個のカロリーは102kcalとなっています。

なので、食べ過ぎると太るので食べ過ぎには注意が必要です。

 

柿胃石

干し柿の食べ過ぎが体に悪いといわれる理由4つめは、柿胃石を作るからです。

干し柿を食べ過ぎると、柿胃石を作ってしまいます。

この柿胃石というのは、タンニンが固まってできたものです。

柿胃石は胃を傷付けて胃潰瘍を起こす原因になったり、放置していれば腸閉塞を起こしてしまいます。

 

干し柿を食べるなら1日何個までなら大丈夫?

干し柿は食べ過ぎてしまうと、下痢になったり太ったりしてしまいます。

ですが適量であれば、体に悪いなんてことはありません。

なので、1日の摂取量はしっかり知っておく必要があります。

続いて、干し柿の1日の摂取量の目安について紹介します。

 

1日何個まで

干し柿の1日の摂取量は、2個が適量だといわれています。

なぜかというと、日本人が1日に必要な食物繊維の量とカロリーの高さが深く関わっています。

実は、日本人が1日に必要な食物繊維の量は干し柿2個で十分足りてしまうんです。

また、干し柿のカロリーは1個で102kcalなので、2個で204kcalになってしまいます。

なので、太ったり便秘にならないようにするには、干し柿は1日に2個で抑えておく必要があります。

 

子どもの場合の適量は?

先程紹介した干し柿の適量は、成人向けで子どもは少しだけ違ってきます。

子どもの場合だと、まだ消化器官などがしっかり発達していないこともあるので2個だと多いともいえます。

もちろん年齢によって違ってきますが、10歳頃になるまでは干し柿は1日に1個ぐらいに留めておきましょう。

 

干し柿の栄養素や効能

先程干し柿の食べ過ぎで、体にどんな悪影響を及ぼすか紹介しています。

ではその反面、干し柿が私達の体に及ぼす良い影響は一体どのようなものがあるのでしょうか?

続いて、干し柿の栄養素や効能について紹介します。

 

ビタミンA

干し柿に含まれる栄養素1つめは、ビタミンAです。

ビタミンAは目の健康を維持したり、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあります。

他にも、更年期障害を緩和させる働きもあるんです。

なので、肌のトラブルや更年期障害で悩む人には干し柿を食べることをおすすめします。

 

食物繊維

干し柿に含まれる栄養素2つめは、食物繊維です。

食物繊維には、腸の働きを良くする効果があります。

なので、便秘気味の人には欠かせない栄養素なのですが、摂取しすぎると逆に便秘になってしまうこともあります。

また干し柿の食物繊維は、干すことによって生成されています。

 

タンニン

干し柿に含まれる栄養素3つめは、タンニンです。

タンニンは一見体に悪いように思えますが、実はそうではありません。

適量であれば、抗酸化作用や抗菌作用、血圧の低下や抗ガン作用といった効果があるんです。

なので、ガン予防や高血圧を防ぐのには最適な栄養素です。

ただ摂りすぎると、先程紹介した柿胃石などといった病気になる原因になってしまいます。

 

βカロチン

干し柿に含まれる栄養素4つめは、βカロチンです。

βカロチンはガンの発生を予防したり、抗酸化作用による老化防止などに効果があります。

他にも、認知症の予防にもなるので若いうちからしっかり摂っておくことで様々な病気を防ぐことができます。

 

カリウム

干し柿に含まれる栄養素5つめは、カリウムです。

カリウムは利尿作用があり、余計な水分を体外へと排出する働きがあります。

なので、むくみ解消に効果的で、その他にも高血圧の予防や改善にも役立ちます。

 

マンガン

干し柿に含まれる栄養素6つめは、マンガンです。

マンガンは骨の石灰化を促進し、骨や靭帯、神経を強くする働きがあります。

骨を強くするだけなら、カルシウムだけでも十分です。

しかし、マンガンは靭帯や神経も強くしてくれるので、若いうちから摂っておいて損はない栄養素の1つです。

 

干し柿の保存方法

稀でしょうが、干し柿を買いすぎたり作りすぎてしまうなんてこともあります。

そんなときは、腐らせないようにしっかり保存しておきたいですよね。

では、干し柿は一体どのように保存すればいいのでしょうか?

最後に、干し柿の保存方法について紹介します。

 

冷蔵

干し柿は、基本冷蔵庫で保存します。

というのも、常温で保存しておくと水分が失われてしまい、固くなって美味しくなくなるからです。

またカビなども生えてしまうので、冷蔵庫や冷凍庫で保存します。

保存の仕方は簡単で、まず干し柿をキッチンペーパーで包みます。

そしてその後に、包んだ干し柿をジップロックに入れ、野菜室で保存するだけです。

このとき、しっかりジップロック内の空気を抜くことで、より長持ちさせることができます。

大体1週間ほどは日持ちするので、この期間中に食べきってしまいましょう。

 

冷凍

干し柿を冷凍保存する方法は、冷蔵保存のときの方法とそう変わりません。

ただ冷凍保存の場合は、干し柿を1個ずつラップに包みます。

ジップロックに入れるときも冷凍用のものを使用し、1個だけ入れておきます。

またジップロックを二重にすることで、より長期保存することができます。

冷凍保存だと1年ぐらい日持ちしますが、食べる前はしっかり自然解凍しなければなりません。

 

まとめ

今回は干し柿の食べ過ぎは体に悪いのかについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?

干し柿は食べ過ぎると、下痢や便秘になったり、太る原因にもなります。

そのため、体に悪いといえるかもしれませんが、適量であれば問題はありません。

もし、干し柿が体に悪いか気になった方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。

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