よく味噌汁などの具材で、あさりを使うことは多いと思います。
ただあさりを買ってもすぐに使わないとき、保存方法がよく分からず、とにかく冷蔵庫に入れる人も多いです。
ですが、ある噂では「あさりを冷蔵庫に入れると死ぬ」というものがあります。はたして、その噂は本当なのでしょうか?
今回は、あさりは冷蔵庫に入れると死ぬのかどうかについて紹介します。
あさりを冷蔵庫に入れたら死ぬの?
「あさりを冷蔵庫に入れたら死ぬ」という噂がありますが、はたして本当なのでしょうか?
もし、冷蔵庫に入れて死ぬのであれば、どう保存していいのかも分かりません。
まずは、あさりを冷蔵庫に入れたら死ぬのか、保存方法はどうすべきかについて紹介します。
仮死状態になっているだけ
「あさりを冷蔵庫に入れたら死ぬ」と聞きますが、実は死んでいるわけではありません。
あさりは一定条件の温度の中であれば生きており、しっかり活動しています。
しかし、冷蔵庫などの冷えた場所で保存すると、温度の関係で仮死状態となってしまうんです。
ですが、塩抜きをする際に冷蔵庫から取り出すと、また活動し始めることが分かっています。
ただ正しい方法で保存しないと死ぬので、しっかり手順を守って保存しましょう。
あさりの保存の仕方
あさりが死ぬのを防ぐには、正しい保存方法をすることが大事です。
正しい保存の仕方についてですが、まずは砂抜きした後にあさりをボウルに入れます。その後、塩水につけ込み、その上に新聞紙で覆い、密閉せずに冷蔵庫で保存します。
このとき大事なのは、あさりを漬けこむ塩水の濃度です。塩水はカップ1杯に対し、小さじ1杯程度の濃度で作ります。
大体、海水と同じぐらいの濃度であれば、あさりが死ぬことはないので、分量を間違えないようにしましょう。
あさりの砂抜きを冷蔵庫でやってもいいの?
料理であさりを使う場合、砂抜きは欠かせません。
ですが砂抜きをする場合、常温ですべきか冷蔵庫ですべきか迷いますよね。
実は、常温で砂抜きするのと、冷蔵庫で砂抜きをするのにも条件があるんです。
続いて、あさりの砂抜きは冷蔵庫でしてもいいのかについて紹介します。
冷蔵庫では砂抜きできない
結論からいうと、あさりの砂抜きは常温ですることをおすすめします。
「あさりの砂抜きは冷蔵庫ではできない」といいますが、厳密にいうと少しだけ違います。
あさりの砂抜きを常温でするのも、冷蔵庫の中だと温度が低くて、あさりの活動が鈍るからです。
ただ水温が高いと、あさりは死んでしまいます。
なので、夏場はなるべく涼しい場所は冷蔵庫で砂抜きして、それ以外のときは常温で砂抜きをしましょう。
温度が高くないところで砂抜きをする
先ほども少し触れましたが、水温の高い場所で砂抜きをすると、あさりが死んでしまいます。
そのため、あさりの砂抜きをするときは涼しすぎず、温か過ぎない場所でするのがベストです。
ちなみに、水温が20度を超えるとあさりの死ぬ確率が高くなります。
そのため、水温は必ず20度以下であさりの砂抜きをしなくてはいけません。
あさりが過ごしやすい温度は、15~20度といわれているので、15度前後で砂抜きをすることをおすすめします。
仮死状態と死んでいる「あさり」の見分け方
スーパーなどで売られているあさりは、仮死状態のままで売られています。
ですが中には、潮干狩りなどでとってきたあさりで、死んでいる状態のあさりもあります。
一体どうすれば、仮死状態と死んだあさりを見抜くことができるのでしょうか?
続いて、仮死状態と死んでいるあさりの見分け方について紹介します。
ボウルに水道水を入れて混ぜる
仮死状態と死んでいるあさりの見分け方1つめは、ボウルに水道水を入れて混ぜることです。
よく口の開かないあさりは、死んでいる可能性が高いといいますよね。
しかし、砂抜きをしている最中に口の開かないあさりは珍しくありません。
こういった砂抜きをしている最中で口が開かなくとも、生きていれば水道水に漬けた瞬間に口が開きます。
ただ死んでいるあさりは、水道水に漬けてみても口が開きません。
なので、塩抜きした後に水道水にさらしたとき、口が開いていないあさりは捨てましょう。
臭いで見分ける
仮死状態と死んでいるあさりの見分け方2つめは、臭いで見分けることです。
多くの食べ物と同じく、あさりも死んでいるかは臭いで見分けることができます。あさりは死ぬと、腐敗臭を発します。
分かりやすいのですが、嗅覚の鈍い人だと、砂抜きをした時点で腐敗臭を感じにくい人もいます。
その時点で分からない場合は、一晩おいて臭いを嗅いでみましょう。
砂抜きをして一晩置いた後に腐敗臭がした場合は、確実に死んでいるので捨てる必要があります。
死んだ「あさり」は食べれないので注意
あさりは死んでしまうことがありますが、実は死んだあさりは食べることができません。
では、なぜ死んだあさりを食べてはいけないのでしょうか?
実は私たちが思う以上に、死んだあさりは危険なものなんです。
最後に、死んだあさりが食べられない理由について紹介します。
毒を発生
死んだあさりは、貝毒という毒を発します。
これは、あさりがまだ生きているときに食べた有害プランクトンが原因なので、生きていても貝毒はあります。
しかし、あさりは死ぬとこの貝毒が増えてしまうんです。貝毒は、様々な症状を引き起こし、最悪の場合は死に至る可能性もあります。
なので、死んでいるあさりは絶対に食べないようにしましょう。
貝毒による体調不良とは?
貝毒が原因で引き起こされる病気は、いくつか存在します。
その中でも1番危険なのが、麻痺性貝毒です。麻痺性貝毒は、食後30分で口唇や舌、手足にしびれが出ます。
軽症の場合だと1日で回復するのですが、重症の場合はさまざまな症状を引き起こします。
重症の場合は、頭痛や嘔吐、言語障害などの症状があらわれ、最悪呼吸困難で死ぬことがあります。
他にも、下痢性貝毒、アサリ毒、記憶喪失性貝毒や神経性貝毒などを引き起こします。
多くは下痢や嘔吐で留まりますが、中には神経錯乱を起こして死ぬという事例もあります。
なので、死んだあさりは絶対に食べないようにしましょう。
まとめ
今回は、あさりは冷蔵庫に入れると死ぬのかどうかについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?
冷蔵庫に入れても、あさりは死ぬことはありません。ですが、正しい手順で保存をしないと死ぬ可能性は上がってしまいます。
他にも、砂抜きをする際の温度も気をつけないと死ぬ可能性があります。
もし、あさりの冷蔵庫での保存が不安な人は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。