アイスを買ったときなどに、ドライアイスが一緒に入っているときはよくありますよね。
ですが、そのドライアイスをどう処分するか困った人も多いのではないでしょうか?
聞いた事もある人はいると思いますが、ドライアイスの溶かし方を間違ったら非常に危険だという事もあります。それは、本当の話かどうかもよく分からない人も多いでしょう。
なので今回は、安全かつ早いドライアイスの溶かし方について紹介します。
そもそもドライアイスって何から出来てるの?
そもそもドライアイスは、一体何から出来ているのか分からない人も多いと思います。
ドライアイスは直接触れると火傷する場合もあるので、中にはとても危険なものから出来ていると連想する人もいるでしょう。
しかし、実際は「え!?」と思わせるもので出来ているんです。なのでまずは、ドライアイスは一体何から出来ているのかについて紹介します。
ドライアイスは二酸化炭素からできている
そもそもドライアイスは何で出来ているかというと、実は二酸化炭素から出来ています。
元々フランスである実験をした際、偶然にもドライアイスが出来てしまって以降、色んな事に実用化されているのです。
そもそも二酸化炭素は気体ですが、それが気体から固体へ変化する事で「白いかたまりの形」になっています。ぱっと見た目は、氷とよく似ているのが特徴です。
白い煙は空気中の水蒸気
ドライアイスは空気に触れると白い煙が出てきますが、あれは水蒸気です。
水は沸騰させる事で水蒸気となりますが、ドライアイスの場合も空気と触れる事で水蒸気を発します。ただ少し違うのは、白い煙は空気が凍った事で出てしまうものなんです。
何かに熱っする事で気体に戻るのは同じですが、気体に戻る温度差が一般で知られる水蒸気とはまた別ということです。
ドライアイスの溶かし方!2選
ドライアイスは二酸化炭素で出来ていますが、1歩間違えると火傷をしたりなど危険な目に遭います。
恐らくこういった話を聞いた人は多いでしょうし、それが怖くてドライアイスを避ける人も多いです。しかしドライアイスがアイスと一緒に入っていたら、自分で処分しなければなりません。
では、どうやったらドライアイスを溶かせるのでしょうか?
次は、ドライアイスの溶かし方について紹介します。
①水を入れる
ドライアイスの溶かし方1つめは、水を入れる事です。
実はドライアイスは、そのままにしておいても昇華して勝手に溶けるんです。ですが早く処分したい場合、有効な溶かし方として水を入れるという方法があります。
なぜかというと、ドライアイスより水の方が温度が高いため、実質ドライアイスを温めて溶かしているのです。そのときに、二酸化炭素が水蒸気になりますが、身体に悪影響を及ぼす事はありません。(※量が多い場合は換気が必要)
ただ早く溶かしたいからといって、お湯をかけるのは非常に危険です。お湯をかけるとドライアイスが飛び散る可能性が高いので、絶対にお湯はかけないでください。
②細かく砕く
ドライアイスの溶かし方2つめは、細かく砕く事です。
先程も紹介しましたが、ドライアイスは放っておいても勝手に溶けていきます。
そのため何もしなくても良いので、放っておくだけでも安全な溶かし方ともいえます。ですが大きめなドライアイスの場合、当然ですが溶けるのにかなりの時間がかかってしまいます。
時間短縮するためにも、細かく砕いて放置するという方法は、有効的な溶かし方です。ただし、直接手で触れると火傷してしまいので、砕くときは袋などを使いましょう。
溶かすときは流しでも構いませんが、出来る事ならバケツなどを使うと安全です。
ドライアイスの捨て方!5つの注意点
ドライアイスの溶かし方については、よく分かったと思います。
ですが溶かし方も大事ですが、捨て方についても気をつけなければなりません。たとえば、キッチンの流しに置いておいていいのかなど、注意点はいくつかあります。
最後に、ドライアイスを捨てる上で知っておくべき注意点について紹介しましょう。
キッチンの流しに置いておくと危険?
ドライアイスを捨てる上で知っておく事1つめは、流しでの捨て方です。
ドライアイスの溶かし方は簡単ですが、溶かす際に流しに置いていいものか?悩みますよね。
ドライアイスをキッチンの流しに置いておくのは構いませんが、あまり安全とはいえません。なぜかというと、それはドライアイスの温度に原因があります。
ドライアイスの温度は、およそ-79℃といわれています。普段私達が使っているもので、そんなマイナスの温度の物はそうありません。
要するに、流しでドライアイスを溶かす事自体を想定して作られてはいないのです。そのため流しにドライアイスを置いてしまうと、急に温度が下がる事から、流しにヒビが入ってしまう事もあります。
特にステンレスの場合、ヒビがかなり入りやすく、最悪は割れてしまうというケースも存在します。ということで、キッチンの流しに置いておくと、危険がつきまとう可能性も考えられるんです。
キッチンに置くなら細かく砕き、ゆっくりと水を当てていくのが安全といえるでしょう。
①素手で触らない
ドライアイスを捨てる上で知っておく事2つめは、素手で触らない事です。
ドライアイスを捨てるとき、よく「ドライアイスを素手で触ると火傷する」といわれる事はありますよね。
結論からいうとその話は本当で、実際に火傷を負う事があります。
ドライアイスの温度は-79℃とかなり低いです。そのため素手で触ってしまうと、凍傷を起こしてしまう可能性があります。
実際それほど長く持っていなくとも、その冷気でひしひしと指が痛んでくるのでかなり痛いです。凍傷を起こしてしまうと、赤くなったり、最悪火傷したときのように水ぶくれなどが出来てしまいます。
凍傷にならないためにも、ドライアイスを細かく砕くときなどは軍手などを使いましょう。
③お湯をかけるのは危険!絶対にダメ
ドライアイスを捨てる上で知っておく事3つめは、お湯をかけない事です。
先程ドライアイスの溶かし方で、水の中に入れると良いと紹介しています。それも水の方が温度が高いからなのですが、こう考えると水よりお湯の方が良いのではと考えたりしませんか?
ですが、ドライアイスにお湯をかける事だけは絶対にしてはいけません。
なぜかというと、温度差があるため爆発してしまう可能性があるからです。仮にお湯の温度を100℃だとして、ドライアイスの温度をよく思い返してみましょう。
ドライアイスの温度は-79℃なのですから、お湯との温度差は180℃近くになります。そうすると温度差に耐えきれず、爆発してしまうので大変危険です。
実際この理論を知らず、ドライアイスをお湯で溶かしてしまう人は後をたちません。危険な状態にならないようにするためにも、ドライアイスにお湯をかけるのだけは絶対にやめましょう。
④換気する
ドライアイスを捨てる上で知っておく事4つめは、換気をする事です。
そもそもドライアイスは二酸化炭素で出来ていいますが、少量の場合は問題ありません。しかし、ドライアイスの量が多ければ換気が必要になります。
換気が必要な理由は、二酸化炭素の量が多いと、酸欠になる可能性が高くなるからです。ドライアイスの量が多い場合は、窓を開ける、換気扇など使って換気しましょう。
⑤排水溝に注意
ドライアイスを捨てる上で知っておく事5つめは、排水溝に流さない事です。
先程、ドライアイスを流しに置いておくのはあまり良くないと紹介しています。これは排水溝も同じで、材質によっては流しと同じく割れてしまう可能性も十分にありえます。
排水溝に亀裂が入ってしまっては大変なので、排水溝に流す事も注意が必要です。ドライアイスは気化されるものなので、バケツなどを使って溶かす方が安全といえるでしょう。
まとめ
今回はドライアイスの溶かし方などについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?
ドライアイスの性質は非常に単純で、思ったよりも危険に怯えるほどのものでもありません。ですが1歩間違えれば、やはり爆発や流しなどが壊れるなどの危険性も潜んでいます。
危険な状況にならないためにも、温度差や、直接手で触れない事、軍手やバケツを使うなどひと工夫をしましょう。
もしドライアイスの溶かし方で悩んでいる方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。