シャキシャキとした食感から、レンコンは比較的多くの人から好かれる食べ物ですよね。
レンコンを使った料理も多いので、好きな人は色んな料理に多用するのではないでしょうか。ですが実は、レンコンの食べ過ぎは身体によくありません。
では、一体なぜレンコンの食べ過ぎは身体によくないのでしょうか?
今回はレンコンの効能と併せて、レンコンの食べ過ぎで身体に及ぼす影響について紹介します。
レンコンは栄養がある!5つの効能とは?
根菜の中でも人気なレンコンですが、一体どんな効能があるのか知らないまま食べている人も多いと思います。
レンコンには多くの栄養素が含まれていて、特に女性に嬉しい栄養素をたくさん含んでいるんです。
なのでまずは、レンコンには一体どのような効能があるのかについて、5つ紹介します。
①食物繊維
レンコンに含まれる効能1つめは、食物繊維です。
これはレンコンサラダや、レンコンチップスの広告などで知った事のある人は多いのではないでしょうか?
レンコンには多くの食物繊維が含まれていて、整腸作用があるといわれています。その食物繊維の多さは、レンコン100gにつき、2gとかなり多い方です。
さらにレンコンに含まれる食物繊維は、不溶性食物繊維です。
そのため水で溶ける事がないので、食物繊維を一切失うことなく摂取が可能なんです。
整腸効果は美肌効果に期待が持てるので、そういった意味でも女性にとっては嬉しい効果が多くあります。
②ビタミンC
レンコンに含まれる効能2つめは、ビタミンCです。
ビタミンCは様々な野菜に多く含まれていて、その中でもレンコンには多くのビタミンCが含まれています。そのビタミンCの量は、およそレモンの1.5倍とかなり多いんです。
他にもビタミンCには、シミやそばかすなどを防ぐ効果があり、風邪予防にも効果を発揮します。
整腸効果を合わせると、さらに女性にはとっておきたい野菜なのがよく分かりますね。
③カリウム
レンコンに含まれる効能3つめは、カリウムです。
カリウムは、身体の余計な水分と塩分を外に排出する効果があります。そのため、高血圧などの予防には最適で、血圧が高い人などにレンコンは非常におすすめです。
また余計な水分を身体の外に出す事で、浮腫みなども解消できます。他にも、神経刺激の伝達や心臓機能の調整などもカリウムによって行われます。
要するに私達が生きて行く上で、欠かせないものばかりが含まれているという事です。
④ポリフェノール
レンコンに含まれる効能4つめは、ポリフェノールです。
ポリフェノールという栄養素自体、耳にした事は多いですが、その効能自体はよく知らない人が多いと思います。
ポリフェノールには活性酸素を取り除く効果があって、免疫を高めたりしてくれます。また、菌やストレスからも人体を守るので、よくガムやチョコなどに配合される事が多いのです。
このポリフェノールですが、レンコンには大体茶色く変色して現れます。
なのでこの茶色に変色した部分は、ポリフェノールを摂りたいのなら決して取り除いてはいけません。
他にも、ポリフェノールには解熱効果や下痢止め効果もあるので、身体が弱ったときには必要な栄養素です。
⑤ムチン
レンコンに含まれる効能5つめは、ムチンです。
このムチンという栄養素は、あまり聞いたことのある人はいないと思います。
ムチンはオクラや納豆にも含まれていて、あのネバネバとしたものがムチンです。レンコンにも若干粘り気はありますが、あの粘り気がムチンという栄養素なんです。
ムチンには、粘膜を保護する働きを強くしてくれます。そのため粘膜免疫が保護され、風邪や色んなウィルスからも身を守ってくれます。
また、粘膜免疫は腸の司令塔ともいわれているので、胃腸の調子の改善もしてくれるんです。
このムチンという栄養素だけでも、風邪予防や整腸効果など色んな効果を身体にもたらしてくれます。
レンコンの食べ過ぎは危険?3つの注意点を紹介
レンコンには胃腸の働きを整えたり、大量のビタミンCが含まれている栄養価の高い野菜です。
しかしそんなレンコンも、食べ過ぎると逆にある病気を引き起こすと一部では噂されています。なにより、カロリーが高いという噂もありますが、はたしてそれは本当なのでしょうか?
続いて、レンコンの食べ過ぎによる身体への悪影響について紹介します。
①下痢
レンコンの食べ過ぎで身体に及ぼす悪影響1つめは、下痢です。
先程、レンコンに含まれるポリフェノールには下痢止めの効果がありますと説明しています。ですが、逆にレンコンを食べ過ぎる事で下痢を引き起こしてしまう事があるんです。
実は不溶性食物は摂取しすぎると、胃や腸をかなり刺激します。そして胃や腸を刺激する事で、逆に胃痛や下痢といった症状を引き起こしてしまいます。
なので、レンコンもそうですが、不溶性食物繊維の摂り過ぎは、逆効果の作用を引き起こしてしまうのです。
②尿結石
レンコンの食べ過ぎで身体に及ぼす悪影響2つめは、尿結石です。
この尿結石には、レンコンに含まれるシュウ酸という成分が大きく関係しています。
レンコンにはアクがあって、そのアクの部分はシュウ酸で出来ています。そして、このシュウ酸は、カルシウムと結合する事で石のような塊になってしまうんです。
この石が尿結石の素となるので、非常に注意が必要です。
大事なのはカルシウムとシュウ酸が結合するのではなく、まず前提としてシュウ酸の過剰摂取が尿結石の原因です。
なので、レンコンを食べ過ぎると必然と尿結石になる可能性が高くなります。
③高カロリー
レンコンの食べ過ぎで身体に及ぼす悪影響3つめは、カロリーの高さです。
食べ物ならばどれもカロリーがありますが、実はレンコンはかなりの高カロリーな食べ物なんです。
レンコンには多くの炭水化物が含まれていて、その炭水化物の多さがカロリーの元となっています。実際レンコン100gにつき、およそ66kcalとかなり高カロリーです。
そのため食べ過ぎてしまうと、当然ですがかなりのカロリーを摂取する事になります。
高カロリーなものを摂取し続けると、生活習慣病の原因にもなるので、レンコンの食べ過ぎには注意が必要です。
レンコンを食べてもよい量は?1日の適量
レンコンは身体に良いですが、そのぶん食べ過ぎは身体によくない事はよく分かったと思います。
下痢や高カロリーなのも怖いですが、尿結石は特に怖いものですよね。
では、1日にどのくらいであれば、レンコンの過剰摂取にならないのでしょうか?
最後に、1日に食べてもいいレンコンの摂取量について紹介します。
レンコンは1日100gまで
レンコンの1日の摂取量ですが、大体は1日100gまでといわれています。
しかしこれはかなりの量で、正直料理で使ったとしても、1人で100gを食べるのは少し無理があります。
あまりにもレンコンを分厚く切った場合は例外ですが、薄く切ったのなら100gは使いません。またこの目安は「越えたらいけない量」なので、理想的な目安は40gから100gまでといった感じです。
他にもレンコンパウダーはどうなのかというと、レンコンパウダーは3~5グラムまでが理想量です。
なんにせよ100gを越えたら危険なので、必ず1日に100gと限界を決めておきましょう。
レンコンは意外と保存は効く
レンコンを節で買うか、1本そのまま買うかは自由ですが、使いきれなかったときってありますよね。
先程紹介した1日の摂取量を考えると、大体節を使っても3分の1は余ると思います。
だから「もったいない」という事で、大量に使ってしまうなんて事もあるのではないでしょうか?
ですがレンコンは保存できますし、方法によっては1週間ほどもちます。
常温で保存するなら、キッチンペーパーで包んだ後に袋に入れるだけです。このとき大事なのが、きちんと空気を含ませる事で、乾燥を防ぐためです。
他にも、冷凍保存での保存ができます。
湿らせたキッチンペーパーでレンコンを包み、チャック付き保存袋に入れるだけです。どちらも大体1週間程度は持つので、レンコンを1本買ったとしても使いきる事は可能です。
こうして保存方法などを工夫することで、1日の摂取量を減らすのにも役に立ちます。
まとめ
今回は、レンコンの食べ過ぎで身体に及ぼす悪影響について紹介しましたが、参考になったでしょうか?
レンコンには様々な効能がありますが、それが裏目に出て悪影響を及ぼす可能性もあります。1日の摂取量も限界を超えてしまうと、最悪命の危険に関わる場合もあります。
なのでもしレンコンの食べ過ぎに悩んでいる方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。