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干し柿の作り方とカビ対策5選について徹底解説!美味しく作れる

干し柿の作り方とカビ対策5選
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昔から多くの人に愛される干し柿ですが、1度は作ってみたいと思った人も多いのではないでしょうか?

干し柿は手軽に作れますが、1つだけ注意をしなければいけないことがあります。それが、干し柿のカビ対策です。

では一体どのようにすれば、干し柿にカビが生えないのでしょうか。

今回は、干し柿の作り方とカビ対策について詳しく紹介します。

 

干し柿を作るのに適した時期とは?

そもそも干し柿を作るには、どのくらいの時期から準備をすればいいのでしょうか?

よく10月頃になると作るイメージがありますが、実はそうではありません。他にも、あることが干し柿を作る上で大事なポイントとなってきます。

まずは、干し柿を作るのに適した時期について紹介します。

 

11月頃がちょうどいい

干し柿を吊るす光景は、大体秋ごろに見かけますよね。

そのことからも分かるように、干し柿を作るのに適しているのは秋ごろです。

特に11月がいいとされていて、干し柿を作るなら11月いっぱいまでにしておくのが普通です。

というのも、大事なのは気温と天気が安定しているかどうかが決め手になります。干し柿作りをする上での気温の目安は、大体15℃以下がちょうどいいといわれています。

詳しいことは次項で説明しますが、気温の他にもあることが干し柿作りでは重要になります。

 

干し柿を作る上で大事なこと

先ほどの続きになりますが、干し柿を作る上で大事なのは気温と天候です。

10月は天候が不安定なため、いつ雨が降ってもおかしくありません。となると、干し柿を外に干したときに雨に濡れたりなどして余計な手間がかかるんです。

この2つのどちらかが欠けると、美味しい干し柿は作れません。

なので、天候が安定し、気温も15℃以下になる11月が、干し柿作りに適しているといえるでしょう。

 

干し柿の作り方を解説!美味しく作れる

干し柿を作る上で、気温はかなり大事なものです。

ただ干し柿を作るのに適した環境を知っていても、作り方そのものを知らないと意味がありませんよね。

続いて、誰でも美味しく作れる干し柿の作り方について紹介します。

 

材料

まず、干し柿作りで必要なものは、柿、熱湯、焼酎、紐の4つになります。

柿は当然ですが、熱湯と焼酎は消毒のために使うので必要不可欠です。また紐は、柿を吊るすために使うので、そこそこの長さが必要になります。

ここで悩むのが、焼酎の量です。焼酎は消毒のために使うので、そこまで必要ありません。

紐もない場合は、ピンチハンガーやホームセンターで売っている干し綱でも代用できます。

他に紐で注意したいのが、吊るすときに千切れないよう、なるべく太めの紐を選びましょう。

 

作り方の手順

干し柿を作るには、以下の工程を踏む必要があります。

まずは、柿のヘタを残して綺麗に皮を剥きます。

干し柿に皮は不要なので、まずは捨てて、乾いたときにしわにならないように皮をしっかり剥きましょう。

そして鍋にお湯を沸かし、沸騰したら実を10秒ほどくぐらせます。次に焼酎で消毒をするため、柿を器に入れて、その中に少量の焼酎を入れます。

これも、軽くくぐらせる程度なので、焼酎はそこまで必要ありません。柿をしっかり消毒した後は、T字にカットした枝に紐をくくりつけて吊るします。

このとき大事なのが、簡単に紐を外して移動できるかどうかです。

万が一干し柿を干している際、雨に濡れたら大変なので、すぐ移動できるようにしておきましょう。

紐にくくりつけて吊るした後は、まず1週間ほど干します。1週間すると表面が乾いてくるので、このとき形をととのえるために手で揉みます。

綺麗な手で揉まないと菌が繁殖するので、揉む前は必ず手を洗いましょう。最後に、また1週間ほど干して完成です。

最初に1週間程度干しただけでも食べられますが、まだ中身は乾いていません。なので、しっかり乾いた干し柿を味わいたい場合は合わせて2週間干しましょう。

中身が少し柔らかいのを味わいたい方は、1週間ぐらいがちょうどいいです。

 

干し柿に向いている柿の種類とは?

干し柿を作るには、ある程度の手間と長い時間をかけなければなりません。

ですが、同じ柿であっても干し柿に向いている柿と向いていない柿があるんです。では、どういった柿が干し柿に向いているのでしょうか?

続いて、干し柿に向いている柿の種類について紹介します。

 

干し柿には渋柿が向いている

実は、干し柿に向いている柿のほとんどは渋柿なんです。

というのも、普通の熟れた甘い柿を干し柿にしてしまうと、中身がドロドロしやすくやります。

なので干し柿を作るなら、まだあまり熟れていない渋柿を材料にするのをおすすめします。特に渋柿の中でも、西条柿、市田柿、三社柿などの渋柿は、渋柿の材料によく使われているそうです。

他にも、平核無柿や刀根早生柿なども干し柿の材料として有名です。

 

肉質が硬く良く熟した柿がいい

今、干し柿を作るなら渋柿が良いと紹介しましたが、渋柿でなければいけないわけではありません。

普通の甘い柿でも、干し柿を作ることはできます。ただ干し柿を作る上で大事なのは、肉質が良く熟した柿であるかどうかです。

なので、甘い柿でも渋柿でも、肉質が良いものほどいい干し柿を作ることができます。そのため、先ほど甘い柿が向いてないといったのも、肉質の問題です。

既に甘い柿は肉質が柔らかいものが多いので、干し柿には向いていません。

干し柿を作るなら、柿の種類にこしたことはありませんが、肉質だけはしっかり確認しましょう。

 

干し柿を吊るす場合のカビ対策!5選

干し柿を作る上で仕込みも大事ですが、最も大事なのは吊るして乾かす工程です。

そこで大問題になってくるのが、カビです。カビが生えてしまうと、後々大変なことになってしまいますし、食べられなくなります。

なので、干し柿を吊るすならカビ対策の方法も知っておかなければなりません。

続いて、干し柿を吊るす場合のカビ対策についても紹介します。

 

①熱湯で消毒

干し柿を吊るすときのカビ対策1つめは、熱湯で消毒することです。

先ほど、干し柿の作り方を紹介したときに、熱湯で消毒する手順を紹介したと思います。干し柿を作る上でレシピはそれぞれですが、どのレシピでも熱湯での消毒の過程は踏んでいます。

たった少しくぐらせるだけとはいえ、熱湯で消毒する過程はしておいたほうがカビ対策に良いといえるでしょう。

 

②アルコールで消毒

干し柿を吊るすときのカビ対策2つめは、アルコールで消毒することです。

干し柿を作るときは、普通熱湯で消毒した後はアルコールで消毒します。というのも、熱湯だけでは殺菌効果に頼りないところがあるからです。

そのため、主に焼酎を使って消毒するというのを忘れてはいけません。

 

③風通しの良いところに干す

干し柿を吊るすときのカビ対策3つめは、風通しのいいところに干すことです。

干し柿は早く乾かすためにも、日の当たる場所に吊るしたほうがいいというイメージが強いですよね。しかし、実はそのイメージは間違っています。

干し柿をあまりにも日に当ててしまうと、干し柿が乾くころには黒く変色してしまいます。そもそも、干し柿は一定の気温の元で晒しておくと、いい具合に乾いていくんです。

なので気温が15℃以下が続くころに、風通しのいいところに干しておくとよく乾きます。

 

④密着させない

干し柿を吊るすときのカビ対策4つめは、干し柿同士を密着させないことです。

干し柿を干すとき、あまり干し柿同士が密着していると、触れあってカビが生えやすくなります。

また、風通りも非常に悪くなります。なので、紐であろうとピンチハンガーなどで干す場合も、必ず間隔を空けて干しましょう。

 

⑤天気を確認(雨の日は干さない)

干し柿を吊るすときのカビ対策5つめは、天気を確認することです。

干し柿にとっての天敵は、気温と天候です。気温については先ほどから紹介していますが、15℃以下が干し柿を作るのに適しています。

天気はもちろん、晴れの日でなければ干せません。雨の日に外で干してしまうと、当然ですがカビが生えやすくなってしまいます。

なので、雨が降ると分かっているなら、干し柿を室内へと移動させておきましょう。干し柿は雨に濡れると全部ダメになってしまうので、急な雨などには要注意です。

 

干し柿にカビが生えたときの対処法

干し柿にカビが生えないように対策しても、絶対に生えないと保証はできません。

現にカビは生えてしまいますし、特にカビは青カビと白カビの2種類に分かれます。では、干し柿にカビが生えた場合、どのように対処すればいいのでしょうか?

続いて、干し柿にカビが生えたときの対処法について紹介します。

 

青カビが生えたときの対処

干し柿に青カビが生えた場合ですが、結論からいって特に問題はありません。

つまり、青カビが生えてしまったから、全部食べられないというわけではないのです。ただカビが生えた以上は、しっかりと取らないといけません。

干しているときに青カビが生えた場合は、歯ブラシや焼酎で濡らしたキッチンペーパーなどで取り除きましょう。

食べるときに青カビに気づいた場合は、カビの生えた場所を取り除けば問題はありません。

ですが、中にも青カビが生えていたり、全体に青カビが広がっていた場合は食べられないので注意しましょう。

 

白カビが生えたときの対処

干し柿に白カビが生えた場合ですが、白カビの場合は青カビと違って食べられません。

そもそも白カビというのは、綿のような小さな胞子の形をしたカビのことです。たまに干し柿に粉がついたように白くなる箇所がありますが、あれは白カビではありません。

あれは柿の糖分で、糖分が粉をふいて表面上に出ただけです。

もし、綿のようなものがついていた場合は白カビなので、食べることは止めておきましょう。

 

干し柿の保存方法

干し柿を吊るしてしっかり乾燥させたら、後は食べることができます。

ですが、1度でできあがった干し柿を食べきることはできませんよね。そうなったとき、きちんと保存方法を知っておかなければなりません。

最後に、干し柿の保存方法について紹介します。

 

常温保存

干し柿の保存の仕方1つめは、常温保存です。

干し柿を常温で保存する場合は、風通しがよく涼しい場所で保存しましょう。

例をいうと、紙袋やお菓子の空き箱などがちょうどいい保存場所です。ただ常温で保存すると、どんどん実が硬くなるので、早いうちに食べるのをおすすめします。

保存できる期間は、大体3日程度です。

 

冷蔵保存

干し柿の保存の仕方2つめは、冷蔵保存です。

干し柿を冷蔵で保存する場合は、ジップロックのような密閉袋などに包んで保存します。

というのも、干し柿は臭いが移りやすく、乾燥が進むのも早いです。なので、乾燥や臭いを防ぐため、ジップロックに入れて保存しましょう。

保存期間は、大体1週間程度です。

 

冷凍保存

干し柿の保存の仕方3つめは、冷凍保存です。

干し柿を冷凍で保存する場合は、個別にラップなどで包んで保存します。そもそも冷凍保存をするのは、長く保存するためです。

なので、1個1個しっかりと分けて包んで保存すれば、好きなときに好きなぶんだけ食べることができます。

保存期間は、大体半年程度とかなり長持ちします。

 

まとめ

今回は干し柿の作り方とカビ対策について紹介しましたが、参考になったでしょうか?

干し柿を作るのも多少手間がかかりますが、カビ対策をしなければまた手間がかかってしまいます。

最悪、カビが生えて食べられなくなってしまうので、しっかり対策する方法を知っておかなければなりません。

もし、干し柿を作るときにカビ対策に困った方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。

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