日本人なら多くの人が口にするうなぎですが、幼児が食べるとしたらどのくらいがいいか謎ですよね。
考えれば、「確かにうなぎは何歳なら食べさせてもいいのか」はちょっとした疑問です。中には小骨が喉に刺さるのが怖かったりして、幼児のうちはうなぎを食べさせない家庭もあるでしょう。
なので今回は、うなぎは幼児でも食べられるのかについて紹介します。
うなぎは幼児でも食べれる?何歳から大丈夫?
では、実際うなぎは幼児でも食べられるのでしょうか?
これを明確に聞いた事がある人は少ないでしょうし、何より線引きが難しいとされています。他にも小骨が喉に刺さらないか心配だとか、そういった問題もあるでしょう。
まずは、うなぎは一体何歳から食べられるのか、その問題について紹介します。
何歳からという線引きがない
うなぎが何歳から食べられるのかについてですが、これについて何歳からという線引きはありません。
青魚や肉、刺身などは、きちんと離乳食離れができるようになってからと明確な基準があります。ですが、うなぎはその明確な枠にはなく、幼児に食べさせていいか非常に悩ましいです。
たとえ目安があったとしても、アレルギーなどがあればもちろん食べさせてあげる事はできません。しかし、もし食べさせられるならば、1歳半から2歳頃で様子をみてみるのがいいでしょう。
離乳食離れができたら
先程、うなぎを食べさせるなら1歳半から2歳ぐらいが良いと紹介しましたよね。
しかし中には、「1歳半なんて不確かすぎる」と不安になる人も多いでしょう。そこでもっと明確にするなら、大体離乳食離れができるようになってからが良いとされています。
離乳食離れをして、普通の食事に慣れた頃なら、子どもの消化機能もしっかりとしてきます。なので、離乳食離れができて普通の食事に慣れてきたら、うなぎを食べさせてもいい時期です。
2歳ぐらいから
しかしやはり消化器官の問題などで、離乳食離れできてすぐには不安になる人も多いと思います。
離乳食離れも子どもによっては、遅かったり早かったりします。そのため、「うちの子は離乳食離れが早かったから」と安易にうなぎを食べさせて何かあったら危険ですよね。
なので遅くとも2歳を過ぎた頃ならば、うなぎを食べさせてもいいんじゃないかというラインはあります。ただそれより重要なのは、量だったり味の濃さだったりします。
たとえ、2歳以降にうなぎを食べさせるとしても、小骨はあらかじめきちんと取るなどの配慮も必要です。
幼児が「うなぎ」を食べる時!3つの注意点
うなぎは幼児でも食べられますが、その線引きは不明瞭だという事はよく分かったと思います。
強いていうなら親の責任ですが、では子どもにうなぎを食べさせるときの注意点とはなんでしょうか?
うなぎを幼児に食べさせる際に、絶対に気をつけなければならない3つの事についても紹介します。
①うなぎの骨に注意
幼児にうなぎを食べさせるとき気をつける事1つめは、うなぎの骨です。
これは、絶対に気をつけなければいけない注意事項です。うなぎの小骨は細かすぎますし、ときには大人でも喉に刺さりかけるときがありますよね。
そのため、子どもに食べさせるときは、なるべく骨を抜いてから食べさせないといけません。
先にほぐして、そこから小骨を取るなど工夫して食べさせましょう。うなぎの骨は普通の魚の骨より気付きにくいので、子どもに食べさせる前には入念に確認が必要です。
他にも細かく切り身などにするなど、とにかく注意しなければなりません。
②味の濃さに注意
幼児にうなぎを食べさせるとき気をつける事2つめは、味の濃さです。
うなぎのタレは大人にはちょうどいいですが、幼児にはかなり味が濃く感じられます。特に1歳から1歳半の赤ちゃんの腎機能は、まだ未発達ともいわれています。
この腎機能が未発達だと、塩分や糖分の濃い味付けを食べさせてしまうと身体によくありません。なので、1歳半頃の幼児にうなぎを食べさせるなら、味の濃さにも注意が必要です。
できるならば、タレのかかっていないうなぎを買ってきて、子どもの分は別に味付けをしましょう。
たとえ、1歳半を過ぎたとしても、子どもにはまだ味が濃いので今後の味覚を育てるためにも、味は薄めにしましょう。
③うなぎアレルギーに注意
幼児にうなぎを食べさせると気に気をつける事3つめは、アレルギーです。
これも小骨と同じく、かなり大事で気をつけなければならない注意点です。アレルギーは、やはり実際に食べ物を口にしなければ分かりません。
苦しい話ですが、中にはうなぎアレルギーの可能性もあるので、食べさせるときには予め気配りが必要です。じんましんは当然ですが、口の中がかゆくなるといった症状にも注意が必要です。
さらに1歳半ぐらいの子どもに魚を食べさせるのはあまりおすすめはできません。なので、食べさせるときも身体に異常がないか常に見ておく必要があります。
うなぎを食べさせてもよい量はどれぐらい?
うなぎを子どもに食べさせるとき、他にも気をつけておきたいのは量ですよね。
大人なら量は問題になりませんが、幼児ならばまた別問題です。年齢にもよりますが、やはり消化などの問題が不安として付きまとうと思います。
なので、幼児に食べさせてもいいうなぎの量についても紹介します。
大体年の数と同じぐらい
幼児が食べていいうなぎの目安は、一切れずつです。
なぜかというと、青魚だけでなくうなぎも消化不良などを起こす事がよくあります。特に1歳半から2歳の子の消化器官はまだ発達途中なので、アレルギーでなくとも身体に異常が起こる事も考えられます。
なのでほんの少し、一切れ程度が妥当といえるでしょう。
やはり食べる量も年々増やしていった方がいいですが、それも一切れずつです。また子どもが元々消化器が弱い場合は、また上手く調整しなければなりません。
食べるとしても少しずつ
3歳になるまで子どもは消化器官の働きが弱いため、うなぎも少しずつ食べるのが妥当です。
しかし、4歳以降になったからといって、いきなり大人が食べるだけの量を食べさせてはいけません。うなぎも中には、脂がのっているものがあると思います。
こういった魚の脂はかなりしつこいので、消化器官に大きな影響を及ぼします。なので年齢を重ねても胃が脂に弱かったりする場合は、少しずつにしていきましょう。
逆に脂が少ないうなぎなら、幼児のうちからでも少量ずつ食べても問題はありません。
うなぎが高い!そんなときの代用食は?
年々うなぎが獲れず、それなのに値段だけが高騰化している事態が近年続いています。
そのため、国産のうなぎどころか外国産のうなぎ自体も中々手に入りにくい状態です。そもそも滋養をつけるためにうなぎを食べる訳ですが、その代用食はあるのでしょうか?
最後に、うなぎが高くて買えないときの代用食について紹介します。
うどん
うなぎの代用食になる食べ物1つめは、うどんです。
よく土用の丑の日にうなぎの代わりに食べる食べ物として、うどんは有名だと思います。それも「う」のつく食べ物だからですが、今回はそれだけが理由ではありません。
うどんは消化にいい食べ物なので、幼児も食べやすい食べ物です。なので子どもが元気がないときなどには、うなぎの代用食としてはうってつけともいえます。
さらにうどんの中に色んな具材を入れられるので、工夫次第で栄養価もかなり高くなります。
梅干し
うなぎの代用食になる食べ物2つめは、梅干しです。
これもうどんと同じく、「う」のつく食べ物なため、うなぎの代用食として良いとされている食べ物です。
梅干しは主に疲労回復、便通の改善、血栓予防、糖質の代謝をうながし、肝機能の強化などをしてくれます。しかし、幼児に食べさせるには少ししょっぱいと感じてしまう場合もあります。
また梅干しを食べる上で気をつけたいのは、はちみつを使っているかどうかです。はちみつは赤ちゃんに与えてはいけない食べ物の1つなので、あげるタイミングはかなり重要です。
なので梅干しを食べるにしても、離乳食離れをした頃がちょうどいいでしょう。
牛肉
うなぎの代用食になる食べ物3つめは、牛肉です。
牛肉などの肉も、うなぎの代用食としてはかなり有名ですよね。元々は牛の肉と「う」のつく動物の肉なため、土用の丑の日でも代用して食べる人はいます。
しかも牛肉はエネルギーになりやすいので、栄養価としてはバッチリです。ですが、これも梅干しと同じく2歳未満の子どもには食べさせてはいけません。
他にも馬肉なども代用食になりますが、クセが強い上に消化が悪いので子どもに食べさせるのは控えましょう。
まとめ
今回はうなぎは幼児でも食べられるのかについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?
うなぎは何歳から食べられるという明確な具合は、はっきりいって今も不明なままです。ですが子どもも今後きちんとした食生活を送るには、やはり食べさせておいた方がいいのも事実です。
ですが量や食べ方など、そればかりはきちんと親が管理しなければなりません。もし子どもにうなぎを食べさせようか悩んでいる人は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。