現在、コーンスターチは製菓材料によく使われています。
またコンビニなどで買える商品にも、コーンスターチが原材料になっていることも多いです。
ただ一説によると、コーンスターチを食べるのは体に悪いといわれています。
今回は、コーンスターチを食べるのは体に悪いのかについて紹介します。
そもそもコーンスターチとは?
そもそもコーンスターチ自体、一体どのようなものなのか知らない人も多いと思います。
また知っていても、粉末状のなにかといった認識で止まっていることが多いです。
まずは、コーンスターチは一体どのようなものなのかについて紹介します。
とうもろこしのデンプン
コーンスターチとは、とうもろこしのデンプンのことです。
とうもろこしのデンプンは、とうもろこしの種の部分を亜硫酸水に漬けて軟化させます。
そうして軟化して作られた繊維や油分、たんぱく質を取り除いて製造されているんです。
製品の色や劣化を防ぐ特性があり、料理など多くに使われています。
コーンスターチと片栗粉の違いとは?
コーンスターチとよく似ているものの1つに、片栗粉があります。
片栗粉は馬鈴薯という、芋のデンプンによって作られています。
片栗粉もコーンスターチと同じで、あんかけなどに使われることが多いです。
ただコーンスターチと違って透明で、温度が下がっても粘りを保てるという違いがあります。
コーンスターチを食べるのは体に悪い?
コーンスターチは体に悪いという説がありますが、一体どうしてそのような説があるのでしょうか?
発がん性リスクがあるともいわれていますが、本当なのか不安になりますよね。
続いて、コーンスターチを食べるのは体に悪いのかについて紹介します。
遺伝子組み換えの原材料(食べ過ぎは体に悪い)
コーンスターチが体に悪いといわれる理由1つめは、原材料の問題です。
コーンスターチの原材料になるとうもろこしは、遺伝子組み換えとうもろこしである可能性があります。
とうもろこしは害虫などを農薬で駆除しきれないこともあり、遺伝子組み換えがされていることが多いです。
ただ日本だと、厚生労働省が食べても安全だと認めた遺伝子組み換えとうもろこしの使用を許可しています。
そのため、原材料に遺伝子組み換えとうもろこしが使われていることはほぼありません。
また遺伝子組み換えとうもろこしは、食べ過ぎてしまうと体に悪影響を及ぼしてしまうので注意が必要です。
無水亜硫酸
コーンスターチが体に悪いといわれる理由2つめは、無水亜硫酸が使われているからです。
無水亜硫酸は二酸化硫黄のことで、コーンスターチの保存料として使われています。
亜硫酸は漂白、酸化防止の働きを抑えてくれますが、食べ過ぎると腹痛や嘔吐を起こしてしまう原因になります。
他にも、アレルギーを起こす原因となるので、過剰な摂取は危険です。
とうもろこしアレルギー
コーンスターチが体に悪いといわれる理由3つめは、アレルギーを起こす可能性があるからです。
実はコーンスターチは、アレルギー食品の1つです。
コーンスターチの原材料になっているとうもろこしはイネ科の植物ですが、イネ科の植物には色んなものがあります。
イネ科の植物には小麦や米、大麦、ライ麦、バナナ、トマト、オレンジなどがあるので、これらのアレルギーがある人は注意が必要です。
発がん性のリスク
コーンスターチが体に悪いといわれる理由4つめは、発がん性のリスクがあるからです。
コーンスターチの原料となるとうもろこしを栽培する際に使われる除草剤には、発がん性リスクがあるといわれています。
そのため、コーンスターチにも発がん性リスクがあるのではないのかという説があるんです。
この説は不確かなものなので、はたしてコーンスターチに発がん性リスクがあるかどうかは未だ解明されていません。
肌に悪いこともある
コーンスターチが体に悪いといわれる理由5つめは、肌に悪影響を与えるからです。
コーンスターチは化粧品にも使われていて、ベビーパウダーやファンデーションに使われることがあります。
ですが稀に、肌に悪影響を与えることがあるんです。
これについては個人差があるので、絶対に肌に悪いわけではありません。
コーンスターチを材料としているものとは?
コーンスターチは食べ過ぎであれば、体に悪い影響を与えてしまいます。
では、コーンスターチを材料にしているものはどんなものがあるのでしょうか?
続いて、コーンスターチを材料としているものについて紹介します。
揚げ物
コーンスターチを材料としているもの1つめは、揚げ物です。
コーンスターチは軽い性質があり、揚げ物の衣にするとさっくりと揚げることができます。
そのため、お惣菜などで売られている揚げ物にはコーンスターチが使われていることがあります。
ヨーグルトやタレなど
コーンスターチを材料としているもの2つめは、ヨーグルトやタレです。
コーンスターチは加工によって劣化を防いだり、製品の粘度の安全性を保ちます。
そのため、タレやドレッシング、ヨーグルトに使われることも少なくありません。
ビール
コーンスターチを材料としているもの3つめは、ビールです。
ビールには色や味を調整するため、コーンスターチが使われているものもあります。
ビールにコーンスターチを使う際は副原料として使用されるので、主成分からは外されています。
化粧品
コーンスターチを材料としているもの4つめは、化粧品です。
先程も軽く紹介しましたが、コーンスターチはベビーパウダーなどの化粧品に使われていることがあります。
というのも粉末状で軽く、製品の劣化を防いでくれるからです。
ただアレルギーを起こす可能性もあるので、肌の弱い人にはコーンスターチを使った化粧品を避けることをおすすめします。
コーンスターチを使いたくない場合!代用品がある
今までの紹介を見て、コーンスターチを使いたくないと思う人もいるかもしれません。
実はコーンスターチにも、色んな代用品があるんです。
最後に、コーンスターチの代用品について紹介します。
小麦粉
コーンスターチの代用品1つめは、小麦粉です。
小麦粉をコーンスターチの代用品として使う場合は、唐揚げやカスタードクリームを作るときにしましょう。
唐揚げに使ってもサクサクとした食感に仕上がり、カスタードクリームもしっかり粘り気があります。
米粉
コーンスターチの代用品2つめは、米粉です。
米粉をコーンスターチの代用品として使う場合は、揚げ物や蒸しパンを作るときに使えます。
米粉だと粘り気を生むことができませんが、生地を膨らますことは可能です。
そのため、蒸しパンを作るときなどは代用品として使うことができます。
片栗粉
コーンスターチの代用品3つめは、片栗粉です。
片栗粉をコーンスターチの代用品として使う場合は、唐揚げやソース作りなどに使いましょう。
片栗粉もコーンスターチと同じく揚げ物の衣に向いていて、また粘り気もあるのでソースを作るときに代用できます。
まとめ
今回は、コーンスターチを食べるのは体に悪いのかについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?
コーンスターチは食べ過ぎでなければ、体に悪影響は与えません。
ただ遺伝子組み換えが気になったりする方は、片栗粉や米粉などを代用しましょう。
もし、コーンスターチが体に悪いか気になった方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。