揚げ物をするときに、フライパンを使っていませんか?
いちいち揚げ物鍋を用意するのが面倒だとか、油の処理も楽ということでフライパンを使っているはずです。ですが、フライパンで揚げ物をするのは実はすごく危険な行為って、知っていましたか?
今回は、フライパンで揚げ物をする危険性について紹介します。
目次
フライパンで揚げ物は危険!火事になる可能性もある2つの理由
揚げ物用の専用鍋を持っている人はいますが、中にはわざわざ揃える人も少ないのが事実です。
ですが、フライパンで揚げ物をすると火事になる危険があります。意外と、この揚げ物をフライパンでする事の危険性は、広まってはいません。
なのでまずは、なぜ揚げ物をフライパンですると危険なのかについて紹介します。
油量の少なさが原因
フライパンで揚げ物をする際に重要なのは、油の量です。
フライパンで揚げ物をすると、専用鍋より油量が少なく、処理もまた楽ですよね。ですが油の量が少なすぎると、かえって火事になる危険性が高くなるんです。
なぜ油の量が少ないと危険なのかというと、油量が少ないと油の温度自体が高く上がりすぎてしまいます。そうなってしまうと、食材を入れたとき、食材との温度差で酷く油がはねてしまうんです。
これも十分危険なのですが、もっと危険なのは高温になる事で自然発火する可能性が高くなる事です。そのため、フライパンで揚げ物をするときには、油の量をしっかり調節しないといけません。
フライパン自体に問題がある
フライパンで揚げ物をするときの危険性は、油の量だけが問題ではありません。
実はフライパン自体にも問題はあって、これだけでも危険度がかなり左右されます。その問題というのが、フライパンの深さです。
油の性質上、温度が上がれば上がるほど、冷たいものを入れたときに噴き上がる可能性は高くなります。そのため、フライパンの底が浅いと、食材を受け止めにくく、さらには入る量も少ないです。
そうなってしまうと、冷たいものや食材を入れた瞬間、油が噴き出す可能性は高くなります。なので油の量だけでなく、フライパンの深さも揚げ物をする際に重要になってくるポイントの1つです。
フライパンで揚げ物すると美味しくない?
フライパンで揚げ物をすると、伴うのは危険だけではありません。
実はフライパンで揚げ物をしてしまうと、あまり美味しくないという事もあるんです。実際フライパンで揚げ物をして、「いつもとは違うような……」と思った人も少なくはないでしょう。
ではなぜ、フライパンで揚げ物をすると美味しくなくなるのかについても紹介します。
温度の低さが原因
フライパンで揚げ物をするときの問題の1つとして、温度の低さが問題です。
温度が低すぎると、揚げ物を揚げた後にベシャっとしてしまいます。というのも、温度が低いと中まで揚がりにくく、衣などもしっかりと揚がりません。
そのため温度が低いと、揚げ物特有のカラッとした感じはでなくなるんです。しかし温度を上げ過ぎると、今度は食材を入れたときに温度差で油がはねやすくなります。
危険と隣り合わせなので、やはり高温で揚げたい場合は専用鍋を使うのも良いかもしれません。
油量の少なさも原因
他にも、フライパンで揚げ物をしたときに美味しくない理由として、油の少なさも原因だったりします。
あまり油が少ないと、衣などがしっかりと揚がりません。それだけでなく、少ない油で調理すると、揚げ物とより軽く素揚げした感じの方が目立ちます。
そのためからあげのような、衣の重量感がキモとなる揚げ物にとって、油の少なさは致命的になるんです。あの油で揚がったサクサクした感じは、やはり油の多さも調節しないと上手くいきません。
フライパンで揚げ物する場合!4つの注意点
フライパンで揚げ物をするのは危険ですが、中にはしっかりと揚げ物ができる人もいます。
実はこの差や、理由は左程難しいものではありません。きちんと注意点を守れば、フライパンでもしっかりと揚げ物ができるんです。
続いて、フライパンで揚げ物をする際に気をつけたいポイント4つを紹介します。
①油を入れすぎない
フライパンで揚げ物をするときのポイント1つめは、油を入れすぎない事です。
先程は油が少ないと火事の危険性が上がると紹介しましたが、それは油が極端に少ない場合です。
フライパンで揚げるにしても、そこそこ油が入れられるのならば問題はありません。そして油を入れすぎていけないのも、先程少しだけ軽く触れています。
高温の油の中に、冷たいものを入れると油がはねやすくなるので、火事や火傷の危険性が上がります。
なので、油は少なすぎず多すぎず、と量の調節をしっかりとしましょう。
②食材を入れすぎない
フライパンで揚げ物をするときのポイント2つめは、食材を入れすぎない事です。
揚げ物をする際は油は高温に設定されているので、食材などは割と冷たいものとなってしまいます。そんな冷たいものをたくさん入れると、一気に油の温度は下がってしまうわけです。
そうなってしまうと、サクッときちんと揚がらない事があります。食材によって美味しく揚がる温度は変わってきますが、大体は180℃前後がちょうどいい温度です。
なのでこの温度を下回ると、中々上手く揚がりません。
他にも食材を入れすぎる事で、油がはねやすくなるのも注意点の1つです。揚げ物をする際には、面倒ですが少しずつ食材を揚げていきましょう。
③まわりに物を置かない
フライパンで揚げ物をするときのポイント3つめは、周りにものを置かない事です。
これは料理をする上で当たり前の事ですが、揚げ物をする際にはより気をつけなければなりません。なぜかというと、引火の理由を防ぐためです。
揚げ物をしている最中は、どう気を遣っても油がはねるときはあります。その油のはねた先に、燃えやすいものがあったりしたらどうなるでしょうか?
火事の可能性は格段と上がり、大変危険です。
特に紙類もそうですが、スマホなども置いてあると危険なので、絶対に油を使っている際には遠ざけましょう。
④フライパンから目を離さない
フライパンで揚げ物をするときのポイント4つめは、フライパンから目を離さない事です。
これも料理において基本ですが、特に油を使うときには気をつけたい事の1つです。よくテレビなどでも、高温の油を放置していると出火するとやっていますよね。
正にその通りで、高温の油はいつ出火するかどうかわかりません。
なので、「油を温め始めたばかりだから」とか「少しだけ」という考えは非常に危険です。もしそばを離れなければならないときは、しっかりを火を止めてからその場を離れるようにしましょう。
揚げ物用としてのフライパンの選び方
今までフライパンで揚げ物をする危険性を紹介したのを見て、不安になった人もいると思います。
しかし専用鍋は高いですし、なによりもどれを選べばいいのか分かりませんよね。ですが先程も紹介したとおり、フライパンでも揚げ物ができないわけではありません。
ではどういったフライパンであれば、安全に揚げ物ができるのでしょうか?
最後に、揚げ物用として使うフライパンの選び方を紹介します。
深型のフライパン
揚げ物用としておすすめしたいフライパン1つめは、深型のフライパンです。
先程から紹介していますが、フライパンで揚げ物をすると、高温と油の噴きこぼれに注意しなければなりません。
深型のフライパンだと、フライパンで揚げられる油の適量を入れても、まだ余裕はあります。そのため、油の噴きこぼれの心配などはあまりしなくていいんです。
ただ深型のフライパンといっても、深さはかなり幅広くあります。
中には10cm以上底があるフライパンなどもあるので、後はどれが使いやすいかが大事です。
ちなみに、アイリスオーヤマのガス火専用フライパンは28cm深型です。
テフロン加工されていないフライパン
揚げ物用としておすすめしたいフライパン2つめは、テフロン加工されていないフライパンです。
実はテフロン加工されているフライパンは、揚げ物には向いていないといわれています。
その理由として、テフロン加工したフライパンで揚げ物をすると、テフロン加工がはがれてしまうからです。テフロン加工は、1度剥がれてしまうと修正は不可能です。
そのため、揚げ物用として使うのであれば、最初からテフロン加工されていないフライパンの方がいいといわれています。
なので、深型でテフロン加工されていないか、これらをよく確認してフライパンを買いましょう。
ティファールのチタンコーティング26cm深型鍋
IHで揚げ物するときはフライパンでもできるの?
IHで揚げ物をすつときは、メーカーによってできるもの、できないものがあるので注意が必要です。
- アイリスオーヤマのIH
アイリスオーヤマのIHは、指定されたフライパンであれば揚げ物をすることができます。
- パナソニックのIH
パナソニックのIHは、揚げ物専用の鍋ならば揚げ物で使うことができます。
IHに関しては、揚げ物ができるもの、できないものがあるので、必ず説明書を読みましょう。
まとめ
今回は、フライパンで揚げ物をする危険性について紹介しましたが、参考になったでしょうか?
フライパンで揚げ物はできなくはないですが、その分気をつけなければいけない事は増えます。油の問題もそうですが、火の強さや入れる食材の量、なにより油を使っているときは目を離してはいけません。
その他少しでもリスクを減らしたい場合は、フライパン選びなども重要になります。もしフライパンで揚げ物をしようと考えている人がいましたら、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。