普段からなんとなく食べている梅干しですが、何歳から食べさせていいのかよく分かりませんよね。
特に赤ちゃんが産まれたばかりの家庭では、いつ子どもに食べさせていいのか悩むと思います。
なので今回は、梅干しは何歳から食べられるのかについて紹介します。
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梅干しは何歳から食べれるの?
よく昔から、小さい子どもに梅干しを食べさせる人はいますよね。
5歳ぐらいの子どもでも食べられる梅干しですが、一体何歳頃か食べられるのでしょうか?
実は、私たちが思っている以上に、子どもは早いうちから梅干しを食べられるんです。まずは、梅干は何歳から食べられるのかについて紹介します。
離乳食後期の9ヶ月ごろ
梅干しは何歳から食べられるかというと、離乳食後期の9ヶ月ごろです。
離乳食を始めて5ヶ月から6ヶ月ごろは、まだ赤ちゃんの体内に塩分を外に出す機能がまだまだ未熟の状態です。
この間に梅干しのような塩分の高いものを食べさせてしまうと、体に異常をきたしてしまいます。体から塩分を排出するには、それなりに内臓の機能が整う必要があります。
内臓の機能が整い始めるのは、離乳食を始めて生後7ヶ月目を過ぎてからです。そして9ヶ月後の離乳食後期のころであれば、少量であれば梅干しを食べさせても問題はありません。
なので、赤ちゃんに梅干しを食べさせるなら、絶対に離乳食後期に入ってからにしましょう。
乳児に梅干しを食べさせる上での注意点
赤ちゃんに梅干しを食べさせる上で、守らなければならない注意点は2つほどあります。
①塩分
1つめは、塩分です。
赤ちゃんに梅干しを食べさせる場合は、必ず塩抜きをする必要があります。
その理由については後ほど詳しく紹介しますが、味覚や内臓機能がいまだ未熟であることが理由の1つです。
②肉の部分だけ食べさせる
2つめは、果肉の部分だけ食べさせることです。
赤ちゃんや幼児に梅干しをそのまま与えてしまうと、誤って種を飲み込んでしまうことがあります。
そうなると窒息してしまうので、十分気をつけなければなりません。
梅干しは何歳から食べさせるべきかも大事ですが、何歳からそのままで与えてもいいかを考える必要があります。
間違っても、梅干しは果肉以外を赤ちゃんに食べさせないようにしましょう。
赤ちゃんに塩分を取りすぎは注意
梅干しは生後9ヶ月以降であれば、食べることができます。
ですが、赤ちゃんに梅干しを食べさせる上で、注意しなければならないことが1つだけあります。
それが塩分です。実は赤ちゃんが塩分を摂りすぎると、とんでもない事態を招いてしまうんです。
続いて、赤ちゃんに塩分を摂りすぎてしまうとどうなるのかについて紹介します。
症状とは?
赤ちゃんが塩分を摂りすぎてしまうと、塩化ナトリウム中毒を起こしてしまいます。
一体どのような症状が出るかというと、頭痛や嘔吐、意識障害やけいれんなどが起こります。
最悪、くも膜下出血なども起こす可能性があるので、絶対に中毒症状は避けなければいけません。
目安量については後ほど詳しく紹介しますが、梅干しを丸々1個食べさせるようなことは止めましょう。
赤ちゃんが摂取してもよい食塩の量は?
赤ちゃんが摂取してもいい食塩の量は、年齢によって違ってきます。
生後11ヶ月ごろの場合は、1日に1.5gが目安です。内臓機能が安定した5歳でも、1日の塩分量は4.5gといわれています。
1.5gがどのくらいかというと、人差し指と中指の2本指でつまむのを3回繰り返した程度です。つまり、ほんの少しとかなり曖昧なものです。
またこの目安量も、全員に共通しているわけではありません。成長の具合によっては目安量も変わるので、そういったところも配慮しましょう。
与えるなら梅干しを塩抜きしてから
赤ちゃんが塩分を摂りすぎると、塩化ナトリウム中毒を起こしてしまいます。
そのため、赤ちゃんに梅干しを食べさせるなら、塩抜きをしなければなりません。では、梅干しの塩抜きは一体どのようにしてすればいいのでしょうか?
続いて、梅干しの塩抜きの方法について紹介します。
梅干しを塩抜きする方法
梅干しを塩抜きするには、以下の3つの手順を踏む必要があります。
まず、ボウルに水500mlをいれ、その中に小さじ4分の1の塩を混ぜます。その中に梅干しを入れ、一晩ほど放置して完成です。
この方法でも塩抜きはできますが、それでも不安な方はボウルに塩を入れなくて構いません。
その代わりに、ボウルに梅干しを入れて2時間経った後、1度水を入れ替えましょう。そして一晩放置すれば、しっかり塩が抜けた状態になります。
塩抜きしても料理も薄味のものを
梅干しを塩抜きすることは大事ですが、塩抜きしたからといって油断してはいけません。
塩分の摂取過多を避けるためにも、赤ちゃんに梅干しを食べさせるときは一工夫が必要です。
例えば、おかゆに混ぜたり、うどんと一緒にするなど、なるべく味が濃くならないようにします。
チャーハンなどにするときも、他の具材やお米との分量を考えましょう。
3歳までは薄味にする
赤ちゃんが塩化ナトリウム中毒を起こさないためにも、梅干しを食べさせるときは塩抜きが必要です。
実はこの塩抜きですが、できれば3歳ごろまで続けたほうがいいと推奨されています。
最後に、3歳児までは薄味にする理由について紹介します。
味覚を調整するため
3歳まで梅干しを薄味にする理由1つめは、味覚を調整するためです。
子どもの味覚は、3歳までに決まるといわれています。そのため、3歳のうちに濃い味付けに慣れてしまうと、今後も濃い味付けでないと満足できなくなります。
こういった理由から、子どもの今後を守るためにも、小さいころから薄味に慣れさせたほうが得です。
生活習慣病予防
3歳まで梅干しを薄味にする理由2つめは、生活習慣予防のためです。
実は、子どもの今後に関わってくるのは味覚だけではありません。濃い味付けに慣れてしまうと、ジャンクフードなどを好むようになってしまいます。
他にも、濃い味付けだと普通より脳卒中を起こす可能性も上がります。そうなってくると、後々生活習慣病などの原因になるので、注意しなければいけません。
まとめ
今回は、梅干しは何歳から食べられるのかについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?
梅干しは離乳食を始めた生後9ヶ月以降なら、食べさせても問題はありません。しかし種を抜くことはもちろん、塩抜きも徹底しないと子どもの今後の味覚に支障がでます。
なので、面倒くさくても大人用と子ども用はしっかりと分けましょう。
もし、赤ちゃんに梅干しを食べさせていいか悩んでいる方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。