食器の「ベタベタ」「ぬるぬる」油が全然洗い落とせない! 早く食器を洗い片付けて休憩したいのに! とお悩みの一人暮らしのあなた。
油汚れの仕組みを理解し、正しい食器洗いを実践すれば、誰でも簡単に食器の油汚れを洗い落とすことができるようになります。
この記事では、食器の「ぬるぬる」「ベタベタ」な油汚れを簡単に洗い落とす方法を紹介します。
※アルカリ性のデメリットは肌荒れしやすいこと!しかし、「スプレータイプの洗剤」を使うことで肌荒れのリスクを軽減してくれます♪
油汚れ!3つの特徴とは?
油の特徴は3つ。どれも食器洗いに対しては厄介な特徴ですが、特徴を理解し正しい食器洗いができれば、食器の「ぬるぬる」「ベタベタ」な油汚れを簡単に洗い落とせるようになります。
では、油の3つの特徴を解説します。
①冷えると固まる
油は冷えると固まる(固化)という特徴があります。そのため、調理後のフライパンの油汚れや食後の食器の油汚れを放置しておくと、油は冷えて固化しフライパンや食器にこびりついてしまうんです。これが、油汚れが落ちにくくなる原因の一つです。
そのため、油が冷えて固化してしまう前に、油汚れに対して何らかの対策が必要です。
ちなみに、豚肉や牛肉などの油は30°Cから40℃程度より温度が低くなると、固まり始めます。これは、自由に移動している油の粒子が冷えると、油の粒子同士がくっつき固体の構造を作っているのです。
他の食用油も同様で、冷えると固化してしまいます。
②水に溶けない
水に溶けないのが油の2つ目の特徴です。これは、水と油の化学的な性質が反対だからで、油は水に対して疎水性です。そのため、油分子と水分子は引き合わず、水で油汚れを洗い落としにくいのです。
そんな油汚れに使えるのが食器用洗剤。
なにげなく使っている食器用洗剤には、油を水と混ざりやすくする(親水性)性質があります。この親水性という性質があるおかげで、食器についた油汚れは取りやすくなるのです。しかし、固化した油汚れは、食器用洗剤でもなかなか落ちない場合があるので、100%万能というわけではありません。
③油は酸性
油の特徴3つ目は、油は酸性であることです。
正確に言えば、油は中性またはわずかに酸性の性質を持ち、酸化によって酸性を示します。油の具体的な性質は、酸化度合いによって異なる場合があります。
巷では油汚れを落とすにはアルカリ性の洗剤が良いと言われていますね。これは事実で、アルカリ性には反対の性質を持つ酸性を落とす効果があります。そのため。アルカリ性の洗剤は酸性の性質をもつ油を洗い落とすのに有効です。
食器洗っても「ぬるぬる」「ベタベタ」が取れない!8つの油の落とし方
食器の油汚れを洗い落としたつもりでも、実際は「ぬるぬる」「ベタベタ」が取れていないことがよくあります。
ここでは、食器を洗っても落ちない「ぬるぬる」「ベタベタ」油汚れを簡単に洗い落とす方法を7つご紹介します。
①油汚れを先に拭く
食器が油汚れで「ぬるぬる」「ベタベタ」な場合の対処法1つ目は、食器の油汚れを先に拭きとることです。
食器の油汚れが固まる前に、先に拭き取っておくと、食器を洗っても「ぬるぬる」「ベタベタ」を軽減できます。油汚れは水で伸ばしてしまう事で余計に広がってしまうからです。
そのため、食器を洗う前に新聞紙やキッチンペーパーなどで食器を拭いておくと、油汚れを洗い落とすのに手間取りません。
②お湯を使う
油汚れで食器が「ぬるぬる」「ベタベタ」な場合、お湯で食器を洗うのが効果的です。
先程、解説しましたが、油は冷えると固まってしまいます。逆に油を温めると油は溶けるので、油汚れを洗い落としやすくなります。
例えば、食器をすぐに洗えず放置してしまった場合、お湯で温めながら食器用洗剤で洗い落とすのがおすすめです。
油は種類によって溶ける温度が異なりますが、40℃くらいのお湯で大抵の食器の油汚れは取れやすくなるので、お湯を温めすぎなくても大丈夫ですよ。ガス代がかかりますからね笑
また、油汚れのひどい食器は洗うのを後回しにして、後でまとめて洗うとガス代を節約できます。しかも、油汚れが酷い食器を後に回すと、他の食器に油汚れがつかないのも良い点です。
③洗剤を泡立てて使う
食器用洗剤を泡立てて使うことは、「ぬるぬる」「ベタベタ」な油汚れを効果的に落とす方法の一つです。
食器用洗剤を泡立てると、洗剤の表面積が増えます。これにより、油汚れとの接触面積が大きくなり、より効果的に油汚れを包み込むことができます。油汚れを泡で包み込むと、油との相互作用で油汚れを効果的に浮かせることができます。
泡立てることで食器用洗剤の減りも遅くなるので、家計にも優しい。
④油に効果的なスポンジを使う
食器の「ぬるぬる」「ベタベタ」な油汚れが取れない場合の対処法4つ目は、油に効果的なスポンジを使うことです。
油汚れ対策として、新聞紙や、お湯、洗剤の使い方を工夫した方法を紹介しましたが、油汚れを落とすなら、油に効果的なスポンジを使うことも有効的な手段の一つ!
どのようなスポンジが油汚れに効果的かというと、目の粗いスポンジです。これは、目の粗いスポンジは、柔らかいスポンジよりもコシが強く、少量の食器用洗剤でも十分に泡立てられるからです。
泡が多ければ多いほど、より多くの油汚れを食器用洗剤の泡で包みこめます。
可能であれば、普段食器を洗うスポンジとは別に、油汚れ用のスポンジを用意してみるのもいいでしょう。目の粗いスポンジは100均の安いモノで大丈夫です!
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⑤つけ置き
油汚れで食器が「ぬるぬる」「ベタベタ」なときの対処法5つ目は、食器を食器用洗剤を少量混ぜた水につけておくことです。
「スポンジでゴシゴシしてないのに、油汚れが落ちるの?」と疑問に思う方もいるでしょうが、食器用洗剤を混ぜた水に食器をつけて置くだけで大丈夫。油汚れがだんだん浮いてきて、洗い落としやすくなります。
「油汚れはすぐに洗い落とさなきゃ!」と思われがちですが、別に絶対ではないのです。食器用洗剤入りの水につけて置くことで、その間に食事をすませることもできます。
つけ置きの具体的な方法は2つ。
- 大きな容器(ボウルなど)に、水と汚れた食器に食器用洗剤を入れてつけ置きする
- シンクに食器用洗剤を混ぜた水を張り、油で汚れた食器をつけ置きする
つけ置きをした経験がない方は、1度騙されたと思ってつけ置きを試してみてください。
⑥アルカリ性の洗剤を使う
油汚れで食器が「ぬるぬる」「ベタベタ」なときの対処法6つ目は、アルカリ性の洗剤を使うことです。
食器用洗剤には「弱アルカリ性」「中性」「弱酸性」がありますが、油汚れにはアルカリ性の食器用洗剤がオススメです。なぜなら、酸性に似た性質をもつ油に対して、逆の性質をもつアルカリ性の洗剤は、油汚れを洗い落としやすくする効果があるからです。
詳しく説明すると、アルカリ性の洗剤は油に含まれる脂肪酸と結びつきやすく、油汚れがよく洗い落とせるからです。
例えば、タッパーやフライパンなど洗っても油が全然落ちない容器にはアルカリ性洗剤を使うのが効果的!1度アルカリ性洗剤を使ってみると、その洗い落としやすさに驚きますよ!
※アルカリ性のデメリットは肌荒れしやすいこと!しかし、「スプレータイプの洗剤」を使うことで肌荒れのリスクを軽減してくれます♪
⑦炭酸ナトリウム(重曹)を使う
油汚れで食器が「ぬるぬる」「ベタベタ」なときの対処法7つ目は、炭酸ナトリウム(重曹)を使うことです。
炭酸ナトリウム(重曹)は、食器に付着した匂いや汚れ、特に油や脂肪分の汚れを効果的に洗い落とすことができます。
また、炭酸ナトリウム(重曹)は環境に優しかったり、他の洗剤に比べて柔らかく食器の表面を傷つけずに汚れを落とすことができるなどの利点があります。
ただし、炭酸ナトリウム(重曹)を使う時には、洗う食器の素材が限定されていることに注意してください!
炭酸ナトリウム(重曹)で洗えないのは、金属製の食器や調理器具です。なぜなら、炭酸ナトリウムは酸性で、金属製のモノを錆びさせたり腐食したりしてしまうからです。
気をつけて使えば、炭酸ナトリウム(重曹)は油汚れを落としやすい便利な道具なので、注意して使ってみてください。
⑧食洗器を使う
油汚れで食器が「ぬるぬる」「ベタベタ」なときの対処法8つ目は、食洗機を使うことです。食洗機を購入して使うのが最終手段ですね笑
言わずもがな、食洗機は自動で油汚れを含め全ての汚れを洗い落としてくれます。
食洗機は安いモノで2万円前後から販売してあります。資金的余裕があれば、食洗機の購入も検討してみてください。
壊れにくい日本製の食洗器を購入するならパナソニックがおすすめです。特別な設置作業無し!フライパンや鍋も洗える最強の食洗器です。
まとめ
食器の「ぬるぬる」「ベタベタ」な油汚れを簡単に洗い落とす方法を紹介しましたが、すぐ実践できる方法は見つかりましたか? 「つけ置き」は特に簡単にできる油汚れ対策なのでオススメです。
食器を洗っても「ぬるぬる」「ベタベタ」な油汚れが落ちないと困っているあなたのお悩みを解決できたなら嬉しいです。ぜひ、実践してみてください!
※アルカリ性のデメリットは肌荒れしやすいこと!しかし、「スプレータイプの洗剤」を使うことで肌荒れのリスクを軽減してくれます♪